50代からの臭いケア。体臭、汗、足の臭いなど、気になるQ&Aと効果的な対策。Dr.ハッシーが解説
Q4 ボトックス注射に汗を止める効果はありますか?
A 効果の感じ方には個人差がありますが、保険適用で受けられる汗治療も
ボツリヌス菌から有用なたんぱく質だけを抽出した薬剤を注入するボトックス注射。美容医療でシワ対策、歯科で歯の食いしばり対策として使用されたりしています。このボトックスを脇など汗が気になるところに打つことで、神経細胞の働きを弱め、汗をかきにくくすることを期待する治療がボトックス注射です。
ボトックス注射の汗止め効果の感じ方、持続期間などには個人差があります。また人によっては注射を打った部分からの汗は減ったけれど、他の場所からの汗が増えたように感じる人もいます。
汗がひどくて外出できない、人前に出るのがつらい人は、一度皮膚科で相談してみるとよいでしょう。多汗症と診断されれば、塗り薬や注射などの治療を保険適応で受けることができます。
Q5 高齢の両親が住む実家に行くと、部屋全体のにおいが気になります
A 換気、掃除、布製品の洗濯&交換などで、清潔を心がける
加齢に伴って、ホルモンや脂質の分泌量が変化すると、体臭が強くなる場合があります。さらに筋力が低下するため、部屋の掃除や衣類のケアなどが以前よりしにくくなることなども、高齢の方が暮らす部屋が臭う原因かもしれません。
またQ1で説明したように、嗅覚はもともと慣れやすいものであること。さらに加齢によって嗅覚は低下するため、そこにずっと暮らしている両親は部屋のにおいが気にならず、とくに対策などをしていない可能性もあります。
部屋全体が臭うと感じたら、定期的に換気をする、掃除をする、カーペットやクッション、カーテンなど臭いがつきやすい布製品を洗濯する・交換するとよいでしょう。また除湿器を使って、室内を適度な湿度に保つことも臭い対策として有効です。
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監修者プロフィール
ドクターハッシー(橋本将吉/はしもとまさよし)
内科医。高齢者向けの訪問診療「東京むさしのクリニック」院長。
2011年に「医学教育という専門領域から、日本と世界の明るい未来を創造する」という理念の元、株式会社リーフェホールディングス(旧株式会社リーフェ)を設立。将来の医師を育てる医学生向けの個別指導塾「医学生道場」 の運営や、自らが「ドクターハッシー(内科医 橋本将吉)」というYouTuberとして健康教育を行う。2022年9月に世界初、健康や医学を医師から学ぶ事のできるサービス『ヘルスケアアカデミー 』をリリース。2か月で300人を突破する。