50代からの臭いケア。体臭、汗、足の臭いなど、気になるQ&Aと効果的な対策。Dr.ハッシーが解説
体臭、汗、おなら、足の臭いなど、気になるけど、人には聞きにくいあれこれをQ&A式で解説します。教えていただくのは、YouTubeチャンネル登録者数68万人超えの人気医師 ドクターハッシーこと橋本将吉先生です。
目次
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Q1 体臭がきつい人と会うと「自分では気づかないの?」と不思議に思います
A 臭いには慣れるので、自分の臭いには気づきにくいのです
嗅覚は、自分の視覚に入ってこないもの=目には見えない敵や危険物を臭いで察知し、いち早く身を守るために備わった感覚です。ですから「5分~10分、その臭いを感じていても、体には害がない」とわかると、「これは危険な臭いではない」と判断します。
最初は「あれ?」と感じた臭いでも、5分~10分も経つとたいていの人が慣れてしまうもの。そのため他人の臭いには敏感な人でも、自分の臭いには気づきにくいのです。
Q2 おならが臭い! 病気でしょうか?
A 食事に問題あり。下痢を伴うときは念のため受診して
おならの7割は口から飲み込んだ空気で、臭いのモトは腸内細菌が発生させるガスです。ご存じのように、腸内には善玉菌と悪玉菌がいて、善玉菌が発生するガスはほぼ臭いがなく、悪玉菌から発生するガスは少量でも強い臭いを出します。
硫黄を多く含む食品、乳製品、たんぱく質や脂質を摂りすぎている、不規則でストレスの多い生活をすることなどで、悪玉菌は増え過ぎてしまいます。「前よりもおならが臭くなった」と思ったら、食事やふだんの生活を見直してみましょう。おならが臭いだけであれば問題ありませんが、下痢など気になる症状を伴う場合は念のため、受診しましょう。
Q3 足の臭いが気になります
A 足の汗をふく、靴をぬいで通気性を確保しましょう
汗が皮膚上にいる細菌によって、分解されることで足の臭いが生まれます。さらに足は、汗をかいてもこまめにふきとる習慣がない、靴や靴下を長時間はいていることなどで、汗が乾かず臭いが強くなりやすい傾向にあります。
たとえば夏など、素足でサンダルをはいているようなときは、ウェットシートなどで汗をふきとるとサッパリしますし、臭い対策にもなります。ストッキングや靴下をはいていて、足の汗をふきとれない場合はタイミングを見て、適度に靴をぬぐなどして通気性をよくするとよいでしょう。