「クルーズ旅」の魅力、楽しみ方とは? 1泊1万円台で乗船できる船も!
のんびり時間をかけてさまざまな場所を巡るクルーズ旅。時間やお金に少しゆとりのできたマチュア世代は、気になる人も多いのでは。そこで、クルーズジャーナリストの上田寿美子さんに、クルーズ旅の魅力や楽しみ方について教えていただきました。
PROFILE
上田寿美子さん
うえだ・すみこ●34年以上、世界中のクルーズ旅を取材し、メディアを通してその楽しさを伝えているクルーズジャーナリスト。外国客船の進水式や命名式に日本代表のジャーナリストとして参加し、旅行会社などのセミナー講師も。2013年からクルーズ・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務める。
船内での楽しみ方は人それぞれ
幅広い世代に人気のクルーズ旅。ここ数年は新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けたが、最近では活気を取り戻してきているという。
「各社しっかり感染対策をしており、今年3月からは外国船の日本発着もOKに。少しずつ参加しやすくなっていると感じています。コロナ禍で感染症に対するノウハウを各船が学んで、今後はより安全なクルーズ旅ができそうですね」
34年以上クルーズ取材を続ける上田寿美子さんは、世界一周クルーズを二度体験。船上に公園や遊園地のある、驚くような船にも乗ってきた。
「クルーズ旅の魅力はたくさんありますが、どの船も設備が素晴らしく、まさに動くオーシャンフロントホテル。船の上から刻々と変わる景色を眺められるのは、クルーズならではです。朝起きると、次の寄港地に着いているというのもいいですよね」
船の中での過ごし方は人それぞれ。
「お酒が好きな私としては、ぜひバーに立ち寄ってもらいたいですね。船上公園の中にある星の見えるバー、バーテンダーがロボットのバー、ビールの醸造所があるバーなど、魅力的なバーがたくさん。船上だということを忘れて、つい飲みすぎてしまいます。水平線に沈む夕日を眺めて飲むひとときも素敵です」
一人でも、家族でもOK。自分好みのツアーを探して
最近はクルーズ船のあり方も変化してきた。以前はレストランで初対面の人たちと一つのテーブルを囲み、旅の間はずっと同じメンバーで食事をしていた。そのため、旅を通して仲よくなった人もいて、その後つき合いが続くことも。ただ最近では、グループや子ども連れで参加する人も多く、レストランでは自由に席を選択できるなど、個人主義も尊重されるようになってきたそう。
「もちろん一人旅でも大丈夫。船上プログラムも多いため、友達もできやすく、子ども向けのプログラムがあるツアーなら、親子3世代で旅するのもおすすめです」
クルーズというとゴージャスなイメージがあり、「ドレスが必要?」「高そう」など、気後れしがちだが、そんなことはないという。
「1泊1万円台で乗船できる船もあるし、服装も食事も、カジュアルに過ごせるクルーズが増えてきました。ぜひ自分に合ったツアーを見つけて参加してみてください」