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自分に合う【ボランティア】の見つけ方は? 活動前に知っておきたい注意点や心得とは?

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ゆうゆう編集部

無理なく自分のペースで活動することが長続きのコツ

自分に合うかどうかは経験しないとわからないことも。「1日〜数日の単発のボランティアから始めてみてはどうでしょう」と吉田さん。

ときには、ボランティア活動をして不快な思いをすることもある。無償なのに長時間働かされた、実は運営しているのが怪しい宗教団体だったなどという声も耳にする。

「ボランティアに応募する際に活動内容を把握することが大事ですね。まずは運営団体をチェックしましょう。団体が法人格をもっているかどうかも判断材料になります。一概には言えませんが、NPOの場合、認定NPO法人は、厳しい審査をクリアし、一定の情報開示の義務があるので、信用度が高いと考えられます」

ボランティア活動をするときは、相手の気持ちを尊重することが基本。

「自己満足ではなく、相手が何をしてほしいのかを考えて行動を。『してあげたのに、お礼の一言もなかった』と不満をこぼす人がいますが、相手は厳しい状況下で心理的に余裕がなかったのかもしれません。見返りを求めないことも心得の一つです」

ただし、下の4原則にもあるように、ボランティアはあくまでも自発的に取り組むもの。我慢してイヤイヤ行うものではない。

「特にマチュア世代は無理をしないことが大切です。たとえば、被災地での力仕事や、炎天下で作業するボランティアなどは控えたほうがよいでしょう。自分が倒れてしまったら、逆に迷惑をかけることになりかねません。なお、ボランティア中の事故やケガのリスクはゼロではないので、活動する場合はボランティア保険に加入しておきましょう。費用は年間250~1400円ほどです」

体調管理をし、「無理なく自分のペースで活動することがボランティアを長続きさせる秘訣です」と吉田さんはアドバイスする。

ボランティアの4原則

自主性・自発性

ボランティアには、「自由意志・自ら進んでやる」という意味が。つまり、誰かから指示されて受動的に行うのではなく、自発的な意志によって主体的に行うもの。自分がその活動を「やりたい」という気持ちがスタートに。

社会性・連帯性

ボランティア活動をする際は、社会の一員としての自覚をもつこと。活動の多くは他の人と協力して行うもの。周りの人たちを尊重して協力し合うことが大切。

無償性・無給性

活動の対価として見返りを求めないことがボランティアの基本。実際には交通費、宿泊費など一部が報酬として支払われるケースもある。支援したいという思いと、見返りを求めないことが大切で、有償・無償は本質的な問題ではない。

創造性・開拓性・先駆性

ボランティアは自由で創造性をもって活動することが求められる。目の前の課題に対して何が必要なのか、必要に応じて工夫をしたり、従来にはない自由な発想で新たな方法や仕組みをつくり出したりしていくことが大切。

※この記事は「ゆうゆう」2023年10月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/村瀬素子


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