今年92歳・樋口恵子さん「ことほどさように、老いにはお金がかかります」老後のお金・高齢者の生活費
私は補聴器代の医療費控除を受けようとしたら認められませんでした。どうやら認定補聴器専門店で、最初から控除を受けられるやり方をして購入しなければいけなかったよう。そんなことは知らず、面倒くさいからとデパートで作ってしまったので高くつきました。
多くの人はそういう仕組みを知らないと思います。私も税理士さんに言われて初めて知ったのですから。そういう手続きをして、しかるべきところで作れば医療費控除を受けられたのだと思いますが、時すでに遅しです。
先日は1万円弱で杖を買いましたけれど、杖代の医療費控除も受けられないそうです。杖があれば通院ができるなど、治療に必要なものなら認められるかもしれませんが、私の場合はダメ。ただ仕事で外に出ることが多いので、税理士さんが必要経費として申告してくださいました。
幸いにも目はいいのです。2〜3年前に初めて眼鏡を作りました。ちょっと乱視があるものだから、ひとりでフラフラ出歩いているとき駅のホームで行き先の表示が見えにくくなったのです。
寝転んで新聞や本を読んだりするくらいなら、眼鏡は一切いりません。
あれやこれや、本当に、老いるとはお金がかかるものですね。
書籍紹介 『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』
樋口恵子著
主婦の友社刊
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老いのトップランナー・91歳の評論家 樋口恵子さんの痛快エッセイ。ボケるのが怖い人、老後の暮らしを心配している人、まだまだ夢をもって超高齢期を迎えたい人、親や祖父母世代が認知症になったらどうしようと悩む若い人、どんな世代にでも、男女差なく読んでいただきたい本です。社会学者・上野千鶴子さんとの「貧乏ばあさんの生きる道対談」、脳科学者・瀧靖之さんとの「ボケにくい!健脳対談」も収録。巻頭グラビアでは「91歳が安心して住める家実例」を紹介。
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※この記事は『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』樋口恵子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※この記事は2024年8月26日に文章構成を変更しました。
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