私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

わきの甘い人は【肩こり】に注意! 肩の負担を軽くするスマホのかけ方も紹介

公開日

更新日

町田秀樹

「どこかに痛みが出たとき、自分の体に無理をさせていないか第一に考えましょう」とアドバイスするのは、カイロプラクティック町田院長の町田秀樹先生。知らないうちに体に無理をさせているのかも! たとえば電話中、わきが体側から離れていませんか? わきの甘さは肩こりにつながります。

こちらもどうぞ。【肩こり】を防ぐ「モノの握り方」とは? カイロプラクターがアドバイス

普段からわきを甘くしないように注意

生活の中で、どうしてもわきが甘くなってしまうことがあります。

何をするときでも二の腕が体側についている人は、二の腕が真下を向いていて問題ありません。

ところが、体側から離れがちな人はひじを張っていて、腕の重さを常に支えながら作業をしなければならなくなります。

この負担がどういうものかといえば、片腕の重さは体重の約6%といわれますから、無条件で首から肩の筋肉には体重50kgの人なら6kgの重さがかかります。この負担を減らすために、わきを甘くしないようにする必要があるのです。

ひじを張る癖のある人に、「二の腕を体側につけて生活するように」というと、「とても窮屈で何もできない」と言われますが、 実は二の腕が体側についたままでもたいていのことはできます。というのも、二の腕が体側についた状態でも、前腕部分が円を描くような動きができるからです。

この動きだけで、台所仕事をはじめ、普通の生活で必要なさまざまなことができてしまいます。

肩・首周辺の筋肉に負担をかけないことは、四十肩・五十肩の原因といわれる棘上筋(きょくじょうきん)に負担をかけなくてすむことになります。

二の腕を体側につけて、わきを締めると所作もきれいに見える。

電話をかけるときもひじを真下に向けて

電話を耳に当てているときは、どうしてもわきが甘くなってしまいます。

ひじの方向が横を指していると、わきが甘くなっている証拠です。ひじが真下を向いていれば、締まっています。

電話をかけるときにわきが甘くなるのは、 電話をわしづかみに近い持ち方をしがちだからです。

わしづかみにすることで電話が耳に届きづらくなり、ひじを横に向けるようにせざるを得なくなります。そして、ひじを強く曲げてしまうので、わしづかみのときの前腕の力だけでなく、二の腕にも大きな力が加わります。意外にも負担がとても大きい動きです。

できるだけ小指側から3本の指と親指で持つことを意識しましょう。すると、持ち手に遊びができてひじを下向きにし、わきを締めて電話することができます。

最近では、スマートフォンになってスピーカーで会話することも増えてきました。そのときにも、耳を澄ませてスマホに耳を近づけ、声をちゃんと伝えるようにスマホに口を近づけています。やはり、5kgほどもある頭を突き出してしまっています。

改善法は、スマホの性能を信じることと、人が文明に慣れることなのでしょう。

わきを空けて下を向きながらの電話は×  写真のように携帯を軽く握ってわきを締める。

※この記事は『「肩が痛い」「腕が上がらない」人のお助けBOOK』町田秀樹著(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2023年8月3日に配信した記事を再編集しています。

★あわせて読みたい★

【肩こり】を防ぐ「モノの握り方」とは? カイロプラクターがアドバイス 【肩こり】にならない「座り方」とは? 四十肩を防ぐ正しい「背伸び」も紹介 【肩こり】を予防する「家事やシャンプーの姿勢」とは? カイロプラクターが伝授

「肩が痛い」「腕が上がらない」人のお助けBOOK

町田秀樹著
主婦の友社刊

四十肩・五十肩を軽く見て放置すると、凍結肩になってしまうことがある。これを防ぐための肩関節しぼりや生活術を紹介する。

※「詳細はこちら」よりAmazonサイトに移動します(PR)

詳細はこちら

PICK UP 編集部ピックアップ