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【クリスマスローズの庭実例】園芸ソムリエが伝授!鉢植えで楽しむガーデンと鉢の栽培方法【ガーデニング】

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園芸ガイド編集部

1月<真冬は鉢の置き場に注意> 鉢の移動

東京近郊でも夜間の温度が低くなる時期。耐寒性があるクリスマスローズの鉢は露地に置いたままでも大丈夫なのですが、私は鉢は日当たりがよく軒のあるテラスに移動します。開花に備え、鉢土の表面もきれいにします。

2月 <楽しみにしていた開花スタート> 子房とり

いよいよ楽しみにしていた開花が始まりますが、つぼみが開き花(がく)が満開になると、中に種子の入った子房がふくらんできます。そのままにすると株に負担がかかるので、手でつまんで子房ごとねじりとります。花が咲き始めると作業を忘れがちですが、気づいたときにそのつど行います。

【クリスマスローズの庭実例】園芸ソムリエが伝授!鉢植えで楽しむガーデンと鉢の栽培方法【ガーデニング】(画像8)

子房がふくらみ始めたら、なるべく早くとり除きます。

【クリスマスローズの庭実例】園芸ソムリエが伝授!鉢植えで楽しむガーデンと鉢の栽培方法【ガーデニング】(画像9)

手で子房をつまんでねじれば簡単にとれます。

3月 <そろそろ花は終盤に> 花柄切り

2月から咲き始めた花が徐々に色あせてくる3月中旬ごろになると、私は早くも翌年の花のことを考え始めます。個体差はありますが、新葉が鉢を覆うようになってくるので、早めに花柄を切り、若い葉に日を当てて光合成ができるようにするのです。

まだ楽しめるのにもったいないという気持ちもわかりますが、2カ月近く花を咲かせた株には負担がかかっています。見ごろを過ぎた株から花柄を切り、切った花は切り花やドライフラワーにして楽しむとよいでしょう。

3月下旬。花柄を切ると新芽がここまで成長しています。

植えかえと株分け

一般的には植えかえや株分けは秋にといわれていますが、私は3月中旬を過ぎたころから、遅くても4月末までに行います。新芽が伸びるこの時期は、株にいちばん勢いのあるタイミングなので、植えかえ時に根が少々傷んでもダメージは少ないからです。

また、この時期に植えかえをすることで根の成長が促進されて新芽の充実が図れるため、翌シーズンの花つきがよくなります。

花後の株分け。このくらい根をくずしても問題ありません。

4〜5月 <初夏に向けた管理を> 水やり

土の表面が乾いたら与えるようにしますが、気温が徐々に高くなり、葉からの水分の蒸散もふえるので、この時期からは水ぎれに注意します。

肥料

4月に与えた置き肥が残っていたら5月末までに取り除きます。11月中旬から7〜10日に一度与えていた液肥も5月末までにストップします。6月から10月末までは、しっかりと肥料をきるのがポイントです。

6〜9月 <水をきらさないように> 水やり

夏場、クリスマスローズは休眠、または半休眠するといわれていますが、落葉もせず水もほかの植物と同様に必要としています。そういう株の動きの変化が少ない6〜10月を、私は休眠期ではなく「安定期」と呼んでいます。鉢の置き場所や用土の質、その年の気候にもよりますが、夏場の鉢植えは特に乾きやすいので、水ぎれさせないよう注意します。安定期の間はほかの作業もないので、私の場合、水やりは自動灌水にまかせきりです。

【クリスマスローズの庭実例】園芸ソムリエが伝授!鉢植えで楽しむガーデンと鉢の栽培方法【ガーデニング】(画像12)

秋の状態。夏場もひなたで管理していたので葉やけはしたが、無事に夏越ししました。

10月 <本格始動の前の準備> 植えかえと株分け

私は基本的に春に植えかえをしますが、やり残した株は10〜11月にやります。また、大きくなった株の株分けも行います。作業自体は春と同じです。



※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2022年12月24日に配信した記事を再編集しています。

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監修者
有島薫

園芸ソムリエ

ローズライフアドバイザーで園芸ソムリエ。長年、園芸店でアドバイザーを務めたのち、現在は講習会や園芸誌、園芸番組などで活躍。自身のバラやクリスマスローズの栽培記録が満載のブログ「Fragrance World」も人気。

ローズライフアドバイザーで園芸ソムリエ。長年、園芸店でアドバイザーを務めたのち、現在は講習会や園芸誌、園芸番組などで活躍。自身のバラやクリスマスローズの栽培記録が満載のブログ「Fragrance World」も人気。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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置き肥とは、ゆっくり効くタイプの固形肥料などを植物の根元付近に置いて施す方法、または肥料そのもののことです。水やりのたびに少しずつ肥料成分が溶け出すため効果が長く持続し、手間が少ないのが利点で、鉢植えやプランター、地植えなど幅広く利用されます。

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株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

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夏越しとは、暑さに弱い植物を夏の高温や強い日差しから守り、元気な状態で夏を乗り切らせる管理のことです。鉢を日陰に移動する、風通しをよくする、水やりを工夫するなどの対策が必要です。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

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花柄とは、ひとつの花を支える細い茎のような部分で、葉や茎と花をつなぐ役割を果たします。特に切り花にする際にはこの部分の長さや太さが重要で、花全体のバランスや飾りやすさに影響します。ナデシコやスイートピーのように花柄が細長く繊細な植物では、支柱や風よけが必要なこともあり、開花後に花がら摘みを行う場合も、この花柄の位置が作業の目安になります。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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灌水とは、植物に水を与える作業全般を指し、単なる「水やり」よりも体系的な管理を含む用語です。例えば時間帯、量、頻度、方法(ジョウロ、点滴灌水、スプリンクラーなど)を計画的に管理することで、過湿による根腐れ、乾燥や水切れを防ぎ、植物の生育に最適な環境を整えます。特に鉢植えやビニールハウス栽培では灌水の適否が収穫や開花に大きな差を生み出すため、ガーデニング上級者が腕を振るう分野でもあります。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

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休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

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