89歳 多良美智子さんの健康の秘訣は栄養満点の朝食。8種類の食材が入ったスムージーとは?
さらに、オートミールは昼食のご飯代わりに食べることも。食物繊維が豊富で便秘に効果があると聞いたので、積極的に摂るようになりました。
「オートミールに水を入れて電子レンジでチンすると、お粥みたいになります。簡単だし、おいしいの。味はほとんどしないから、ご飯のおかずとも合いますよ」
料理研究家の村上祥子先生の本を読んでいたら、血圧を下げたり、脳の活性化に効果があるとレモン酢が紹介されていました。血圧が気になっていたので、作って飲んでいます。レモン酢を牛乳で割るとおいしいので、毎日の習慣になりました。
「どんなに体にいいと言われても、自分に合うかどうかはやってみないとわかりませんね。作り方が簡単で、おいしいことも重要です。ずっと続けると、効果がなくなることもあるので、常に健康情報にはアンテナを張っています」
ストレスを溜めない。できなくなったことにクヨクヨしない
いつも元気な多良さんですが、やはり「できなくなったこともある」と言います。毎朝のラジオ体操の後に、以前は30分ほど散歩をしていました。でも、今は、キツくなってきたので、時間を半分くらいに短縮しています。早足でサッサと歩いていましたが、それも難しくなってきました。
「できないことが増えるのは、年をとれば仕方がないこと。受け入れて、できることをやろうと切り替えます。『早足が難しいなら、大股で歩くといいよ』と息子に言われたので、そうだなと思って、実行しています」
他にも、大きな掃除機が重くて使いこなせなくなったので、軽いスティックタイプの掃除機を購入しました。さらに、掃除が大変だな思うことが増えたので、お金を払って掃除のサービスを1時間、月2回だけ頼むようになりました。日々できないことは増えていきますが、なんとか工夫をして乗り切ろうと思っています。
「お掃除をしてもらっている間、サイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』を聴いていたんです。そうしたら、その方も同じ歌が好きなことがわかり、盛り上がりました」
すっかり意気投合して、お掃除に来てくれる方の訪問日が楽しみになったそう。掃除が大変というピンチも、楽しみに変えました。
今は、先のことはあまり考えすぎずに。それよりも目の前のことを大切にし、楽しく過ごしたい。そんな前向きな気持ちが、いつまでも元気でいるコツなのだと思いました。
撮影/林ひろし
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87歳の今も、50年以上住む古い団地で、ひとり暮らしを続ける美智子さん。長年かけて、居心地良く整えてきた部屋で、「最期まで過ごしたい」。
そのために、健康には気を遣い、毎朝6時からラジオ体操。朝食はプロテインやおから、アマニ油などが入った栄養満点スムージー。料理は簡単でも、お気に入りの器に盛って楽しむ。ウォーキングで摘んだ草花を窓辺に飾って。読書や裁縫、映画鑑賞…ひとりでできる趣味がたくさん。
年をとり、できないことが増えるのは仕方ない。できることを大いに頑張り、楽しもう――。そんな前向きな姿勢が、孫の撮るYouTube「Earthおばあちゃんねる」で大反響。あっという間に登録者数6万人に。
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