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辰巳ゆうとさんが出会ったこの音楽「演歌がより好きになったのは、憧れの氷川先輩のおかげです」

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ゆうゆう編集部

辰巳ゆうとさんが演歌歌手を目指すきっかけとなった曲とは? 憧れの氷川きよしさんとのエピソードなども教えていただきました。

PROFILE
辰巳ゆうとさん

たつみ・ゆうと●1998年、大阪府生まれ。
中学1年生のときに出場した「ティーンズカラオケ大会」での優勝をきっかけにスカウトされ、高校生の頃、本格的に歌のレッスンをスタート。
2018年、「下町純情」で演歌歌手としてデビューを果たす。同年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。
演歌界の新時代を担う「演歌第7世代」の筆頭格として、より一層の飛躍が期待されている。

演歌がより好きになったのは、憧れの氷川先輩のおかげです

演歌好きの祖父の影響で、小さい頃から演歌を聴いて育ちました。特に大好きな歌手は氷川きよしさん。氷川さんの歌を聴いて演歌がより好きになったし、「このカッコいいお兄ちゃんみたいになりたい!」と、演歌歌手を志すきっかけにもなりました。

中学1年生のとき「ティーンズカラオケ大会」に出場。優勝できたのですが、そのとき歌ったのが氷川さんの「三味線旅がらす」なのです。実はこの大会には、氷川さんがゲストとしていらっしゃっていました。優勝できた、それも憧れの氷川さんの前で……。いろんな感情がごちゃ混ぜになって涙が止まりませんでした。

中学では野球部で坊主頭。そんな僕の頭を氷川さんがポンポンとやさしくなでてくださったことが強く印象に残っています。その後、同じ事務所に所属させていただくことになり、憧れの氷川さんは「氷川先輩」になりました。

高校、大学とレッスンを重ねながら、修業の一環としてストリートライブにもチャレンジ。でも最初の3カ月くらいは誰ひとり足を止めてくれません。自分の歌には価値がないのか、歌うことは本当に自分に合っているのかと、毎日毎日考えて。そんなとき、ひとりの女性が足を止めて、僕の歌を最初から最後まで聴いてくださったのです。聴いてくれる人がひとりでもいるありがたさ、嬉しさ。ネガティブな気持ちが吹き飛んで、「よっしゃ、頑張ろう!」と思えました。

2018年、デビューが決まったタイミングで氷川先輩にお会いすることができました。すると「あの頃は坊主頭でちっちゃかったのにね」と、カラオケ大会のときのことを覚えていてくださったんです。それがすごく嬉しかったし、目標にしてきた憧れの先輩にデビューの報告ができて、胸がいっぱいになりました。

今でも「三味線旅がらす」を聴くと、歌手を目指した当時の気持ちや思い出が蘇ります。この歌があったからこそ今の自分がある、僕にとって特別な一曲です。

氷川きよし「三味線旅がらす」

2022年末をもって活動を休止しているものの、今なお絶大な人気を誇る氷川きよしが10年にリリースしたシングル。氷川の原点ともいうべき股旅演歌で、新たな世界観を見せた。

7枚目のシングル 「星くずセレナーデ」発売中!

Dタイプ

23年9月に発売された「星くずセレナーデ」(A/B/Cタイプ)はオリコン週間演歌・歌謡シングルランキング第1位に。今年1月にはカップリング曲としてラブソングを3曲新録音したD/E/Fタイプも発売。耳に心地よいサウンドと、演歌界の貴公子がムードたっぷりに歌い上げる“甘くせつないラブソング”に酔いしれて♪

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※この記事は「ゆうゆう」2024年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

ゆうゆう2024年4月号

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