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【ポットマリーゴールド】の栽培方法と活用アイデア3選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第28回は【ポットマリーゴールド】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。

古くから薬草として貴ばれてきた【ポットマリーゴールド】

キンセンカの名で花壇や仏花に利用されてきたポットマリーゴールド。ハーブの仲間と聞くと意外に思う人もいるかもしれませんが、欧米では薬草として古くから貴ばれてきました。

別名/キンセンカ(和名)、カレンデュラ 
科名/キク科
性質/一年草 
草丈/15~50㎝

薬用、観賞用として人気のハーブ

ポットマリーゴールドは地中海沿岸が原産ですが、寒さにも強く、現在では観賞用として世界各地で栽培されています。

ハーブとしての歴史は古く、ヨーロッパでは安全性の高いすぐれたハーブとして定着していると桐原春子さんは教えてくれます。

「16世紀末のイギリスの書物には、花の蒸留水を目薬に、葉は歯痛や胃腸病に、花は心臓を強め解毒剤になるなどと記されています。現在でも興奮剤、鎮痙剤、抗炎症薬など、さまざまな薬用として利用されているそうです」

古代インドでは守護のパワーがあるとされ、寺院や神殿に飾られていました。また、「不変の愛の象徴」とされ、フランス王妃の中にはこの花を自分の紋章にした人もいたとされています。

「このように、ポットマリーゴールドにはいろいろなエピソードが伝えられていて、改めて魅力を確かめたくなるハーブの一つです」

花びらを生、または乾燥させて利用

桐原さんはフレッシュな花びらをサラダに散らしたり、ドライの花びらをティーに利用することもあります。

「生食のときは量は控えめに。食べたりハーブとして利用する際は、専門店で無農薬の苗を購入すると安心です」

また、ポットマリーゴールドは太陽に向かって咲き、育てていると明るい気分になると言います。

「酸性土を嫌うので、苗を植える際は土に腐葉土をすき込み、石灰を混ぜます。秋にタネをまくと冬越しをして株が充実し、早くから花を咲かせます。開花前に茎の先端を切ると、つぼみが多くつきます。また、春にタネをまけば、夏に咲きます。たくさん咲かせて花束やアレンジにも素敵に使ってみてください」

フレンチマリーゴールドとお間違いなく!

オレンジ色のポットマリーゴールドをパステルカラーの鉢に植えたら、胸キュンの愛らしさ。日本でマリーゴールドというと、センジュギク属のフレンチマリーゴールドを指しますが、ハーブの世界ではこのキンセンカのことで、学名にあるカレンデュラ(Calendula)の名で呼ばれることも。

黄色やアプリコット色、八重咲き種など観賞用の園芸種が多数出回っています。

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