料理研究家・枝元なほみさん「人と比べないと心に決めたら、人の目が気にならなくなりました」【前編】
死ぬのか。いや、 好きに生きていく
「2021年2月、間質性肺炎だってわかったんです。医者嫌いで、病院なんて何十年も行ったことがなかったんですが……」
間質性肺炎は、肺を支える間質に炎症や線維化が起きる病気だ。
「いよいよ来たなと思いました。父親と弟の最後の病名がそれでしたから。自分は死ぬのかな……なんて、病気やこれからのことを考えるうちに、あーもうダメかもって、胸がすごく苦しくなって。人生初の救急搬送も経験しました」
幸い、ただの過呼吸で、すぐに病院から帰された。
「治療法はないけど、今は薬も酸素吸入も必要ないと医者に言われて、それなら心を穏やかに保って、好きに生きていけばいいって思ったらフッと楽になった。たばこもやめ……今も吸いたくなるときはあるけど。結構、ご機嫌に暮らしています」
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