辰巳ゆうとさんを変えたこの一曲「演歌とは違う表現方法や音楽へのアプローチを学びました」
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ゆうゆう編集部
演歌歌手・辰巳ゆうとさんが「演歌とは違う表現方法や音楽へのアプローチを学びました」と話す一曲とは? これからの目標についても語っていただきました。
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PROFILE
辰巳ゆうとさん
たつみ・ゆうと●1998年、大阪府生まれ。
中学1年生のときに出場した「ティーンズカラオケ大会」での優勝をきっかけにスカウトされ、高校生の頃、本格的に歌のレッスンをスタート。
2018年、「下町純情」で演歌歌手としてデビューを果たす。同年、日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。
演歌界の新時代を担う「演歌第7世代」の筆頭格として、より一層の飛躍が期待されている。
演歌とは違う表現方法や音楽へのアプローチを学びました
2018年に演歌歌手としてデビューして以降、いろいろな歌を歌わせていただくようになりました。なかでも印象深いのが、初めて演歌以外をカバーすることになった曲、村下孝蔵さんの「初恋」です。
歌ってみると、すぐに大きな壁にぶち当たりました。それまで歌謡曲にまったく触れてこなかったので、どうしてもコブシが回ってしまったり、演歌風に聞こえてしまったり……。2カ月ほど毎晩のようにレッスンに通い、歌い方のクセを取ることから始めました。
演歌は感情をオーバーぎみに表現するのが一つの醍醐味ですが、 歌謡曲やポップスはさらっと歌いながら情景を伝えるんですよね。感情を込めて歌うことだけが表現方法じゃないんだということがわかって、とても勉強になりました。それに、歌謡曲はまっすぐきれいにメロディラインを歌うなど、一つ一つの音に対するアプローチの仕方が演歌とはまったく違う。僕自身の音楽観も大きく変わりました。
セカンドシングル「おとこの純情」(Dタイプ)のカップリング、その後のファーストアルバムでも「初恋」をカバー。番組で歌わせていただいたことをきっかけに、他の歌謡曲に挑戦する機会もいただきました。新たなジャンルに踏み出した一曲であり、新たな辰巳ゆうとを披露する契機となったのが「初恋」だったと思います。
これからも新しいことにどんどん挑戦して、皆さんに喜んでもらえる歌手になりたいというのが僕の目標。皆さんが想像している辰巳ゆうとの振り幅を超えて、「こんなこともするんだ!?」「想像していたより楽しいコンサートだった」と思ってもらえたら嬉しいですし、やりがいも感じます。
いい意味で、皆さんの期待を裏切りながら、一曲一曲進化していきたい。演歌はもちろん、ポップスから長編歌謡浪曲、ミュージカルまで、何を歌っても、「これが辰巳ゆうとなんだ!」という一つのジャンルをつくり上げていきたいと思っています。
村下孝蔵「初恋」
熊本県出身のシンガーソングライター、村下孝蔵が1983年に発表した5枚目のシングル。
50万枚以上を売り上げ、オリコンチャートで最高3位を記録するなど大ヒットとなった。
カップリング曲も人気! 「星くずセレナーデ」新装盤
7作目のシングル「星くずセレナーデ」はAからFまで計6タイプが発売中。それぞれ異なるカップリング曲が収録されている。Fタイプのカップリング「On the rocks」は自身初となる英字タイトル楽曲。ロックテイストのサウンドにパワフルなボーカルを乗せたラブソングで、辰巳さんの新しい魅力がたっぷり詰まっている。
ビクターエンタテインメント 1400円
※この記事は「ゆうゆう」2024年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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