家事や孫の世話をしてもらって当然という娘の態度に腹が立ちます!【家族疲れの悩み相談】
【相談②】老いてきた父の姿を見るとついイライラしてしまいます
私はもうすぐ還暦。父も80代と高齢になりました。そんな年齢だから仕方ないとはわかっているのですが、老いて衰えていく父を見ていると、「もっとちゃんとして!」と、ついイライラしてしまいます。
動作がのろのろしてきたし、同じことを何度もしゃべり、聞いてくるのもうっとうしい。年寄りくさい体臭や口臭もどうしても鼻につき、一緒にいるのが苦痛になります。(匿名希望・58歳)
【沖藤さんのアドバイス】今の親の姿は未来の自分。 老いを学んでいるつもりで接してみては
老いていく親を見るのも辛く、腹が立つ。よくわかります。特に私の父のように高圧的だった場合は、「あんなに威張っていたくせに!」と思いは過去に飛びます。だから高齢者介護は辛いのです。さらに昔ながらの「親孝行するべき観」がのしかかってくるから、なお辛い。
とはいえ、老いの進行を止めることはできません。自分のとらえ方を変えていくしかないですね。たとえば自分を介護のプロだと思い、父を他人の親だと思って接してみる。この小さな心持ちの変化で、身内だとイライラすることでも許せることがあります。
さらにおすすめなのは、老いを学んでいるつもりで接すること。現在の親の姿は未来の私。同じことを何度も話したり、加齢臭が漂ったり、自分もいつかはこうなる。そう思えば冷たくあしらうことはできなくなるかもしれません。
80代という年齢を考えると、老いた姿でも見られるのは今のうち。体臭や口臭については、病院や薬局で相談してみては。こういう悩みをもつ人は多いので、何かいいアドバイスがもらえると思います。
※この記事は「ゆうゆう」2023年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
取材・文/後藤由里子
※2023年12月2日に配信した記事を再編集しています。
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