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住まいのサイズダウンで家具も半分に! 家族のモノに包まれた温もりのある「ひとり暮らし」イラストレーター 本田葉子さん

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植田晴美

その生き方が現れる住まい方。家族のモノ、手作りしたモノから何ともいえない温もりが

本田さんのお住まいのあちこちに、ご家族の思い出があふれています。みんなで写した家族写真はもちろん、子供が小学生の頃に描いた絵、義母が息子に編んでくれたニットベストなどが壁に飾られ、玄関にかかっている帽子の中には夫が愛用していたものも混ざっています。モノがたくさんあるのに、それらすべてがバランスよく、気持ちよく並んでいる。そのセンスのよい飾り方、見せ方はさすが! 

でも、
「私にとって居心地のいい場所を作ったらこうなったんです」
と、本田さんはあくまでも自然体。部屋のあちこちにちょこちょこと置かれた観葉植物も、インテリアのいいアクセントになっていますね。

「どんどん伸びてくるから、チョキチョキと切って差しただけよ」
と、これまた何でもないことのようにサラリ。

子どもが小学生の頃に描いた絵、「なかなか見事でしょ」。こんなふうに並べたり、横並びにしてみたり、レイアウトは住まいによって変えますが、本田さんがずっと持ち続けたいもののひとつ。

帽子とかごバッグ、サングラスは夏の外出の必需品! 玄関周りに見える収納で、欲しいものがサッとストレスなく取り出せます。

「最近は押し入れを棚に作り替えたり、好きな壁紙を貼ったりして上手に暮らしている方がたくさんいらっしゃいますよね。この住まいではそんなに大きなことはしてないの。三畳間のふすまを外して、代わりにすだれをかけたぐらい。ウォーキングクロゼットとして使っていたんですが、湿気がすごかったのでね」
と手を入れたところには、ちゃんと実用的な理由がありました。

でも、それもこれも何もかもが素敵!
生き方も暮らし方も、いい意味で力が抜けているのが本田流なのだなあと感じました。

ウォークインクローゼットに変身した3畳間。

「これもご家族のものですか?」「いいえ! それは私の! 私が気に入って買ったものです」。こんな何気ない会話が楽しくてたまらないのは、本田さんの人間力のたまもの⁉

次回は本田さんの大好きなファッション、衣のお話をご紹介します。

イラスト/本田葉子
撮影/橋本哲

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