【鈴木保奈美さん】念願のコメディ初出演!「ダメでもともと」50代になって気づいた大事なこととは?
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ゆうゆう編集部
言い続けてきたら形になってきた
いきなりこの世界に入り、人気が先行してしまった。「学んでいかないと自分がなくなっていくだけだ」との思いが、自身をそうした活動に駆り立てた。冨坂作品との出会いもその活動を通じてだった。そしてさまざまな人との出会いは保奈美さんの新たな扉を開いてもいったのだ。
「私はもともと初対面の方と話したりすることがあまり得意ではありません。でも、くだらないことを言って『こいつ、くだらない奴』と思われても別にいいんじゃない?っていうことに気づいたんですね。やってみたいこと、挑戦してみたいことについても『自由に口に出してもいいんだな』とわかった。この活動を通して覚えました」
こんな舞台がやりたい、あんな仕事がしたいということも言い続けていたら、いろいろな人がつながって、形になってきた。そんな経験を積んで満を持してのコメディ出演。佐藤B作さんら「喜劇」のベテランと、保奈美さんがどんな笑いを私たちに届けてくれるのか、楽しみだ。
「ユーモアのセンスというのは、日常、どんな場面でも必要だなと思いますし、自分にも常に欲しい。ものごとって、考えよう捉えようでどうにでもなることが結構ある気がするんですよね。今日は雨が降って嫌だなと思うか、雨の東京も風情があるなと思うか、同じ雨に降られてもいろんなとり方ができる。なるべくそのときに、ユーモアのセンスのある考え方ができる人間でありたいですし、できるだけ多くの人がそういうセンスをもっていたら、わりとみんな生きやすくなるんじゃないかな、そんなふうに思います」
『ゆうゆう』2024年12月号
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