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【鈴木保奈美さん】念願のコメディ初出演!「ダメでもともと」50代になって気づいた大事なこととは?

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ゆうゆう編集部

トレンディドラマを代表する俳優として、一世を風靡した鈴木保奈美さん。役者として自らの望む場所に行くため、地道にコツコツと準備を重ねてきたと言います。この夏挑む舞台は、念願のコメディ。座長として臨む舞台はどんなものになるのか、活動再開から13年を迎え、実りある日々を送る今の気持ちについて聞きました。

PROFILE
鈴木保奈美さん・俳優

すずき・ほなみ●1966年東京都生まれ。
86年テレビドラマで俳優デビュー。91年「東京ラブストーリー」が大ヒット。「愛という名のもとに」「この世の果て」など話題作に次々出演。
結婚、子育てを経て2008年に俳優活動を再開。以後、ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。「江~姫たちの戦国~」「ノンママ白書」など、出演作多数。
「あの本、読みました?」(BSテレ東・木曜夜10時)では司会を務める。

「部活」で学び、挑んだ舞台出演

ここ数年、舞台での活躍が目覚ましい鈴木保奈美さん。2022年の『セールスマンの死』で25年ぶりの舞台に立つと、23年は『レイディマクベス』に出演、元ロイヤルバレエのバレエダンサー、アダム・クーパー氏らと共演を果たした。

そして今年はなんと念願のコメディ初主演となる。タイトルは『逃奔政走─嘘つきは政治家のはじまり?─』。保奈美さん演じる人気女性知事が「スキャンダルの火消しに奔走する、予測不能でスリリングな異色の政治コメディ!」だそう。その説明だけでワクワクしてくる。

「6年ほど前に今回の作・演出を担当されている冨坂友さんの劇団・アガリスクエンターテイメントの芝居を初めて観まして、あまりの面白さに『こんなすごい人たちがいるんだ!』とびっくりしたんです。舞台でもドラマでも映画でも、観て面白いなと思うと、『ああ面白いな、私も出たいな、出られないかな』とすぐ思ってしまう。周りにも『すごく面白いんだよ』というお話をしていたところ、少しずつ今回につながるご縁ができてきたという感じです」

冨坂さんといえば、シチュエーションコメディが得意な劇作家・演出家。その作品の完成度の高さに驚かされたという。

「台詞に無駄がなくて緻密で、よく計算されていて、スピード感があって、張られた伏線が最後に全部回収される。登場人物が魅力的であるところも素晴らしいなと思いました」

実は保奈美さんは俳優仲間たちとともに「部活」と称する場をもち、演技について学びを重ねてきた。

「気の合う人たちと始めた同好会のような集まりで、人数もその時々で違えば、きちっと形が決まっているわけでもない。ただ舞台をやってみたいと思う私が、どういう準備が必要か全くわかっていなかったので、教えてもらいたいことを聞く、そんな場でした」

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