【和田秀樹さんが指南】幸せな老後のために「脳の変化対応力」を今から鍛えよう
「脳の変化対応力」の鍛え方
毎日決まり切ったルーティンを繰り返していては、前頭葉が老化してしまいます。
「あえて日常生活に変化をつけ、その成果や失敗を楽しむ気持ちをもちましょう」
①「想定外」のモノや出来事を歓迎する
毎日同じルーティンを繰り返していると、前頭葉はもとより脳全体への刺激がなくなって老化が進んでしまいます。散歩はいつもと違う道を歩いてみる、料理は新しい食材に挑戦してみるなど、普段と違うことを意識して取り入れましょう。想定外の出来事に出合う可能性が広がり、ワクワク、ドキドキするほど前頭葉は活性化します。
②なじみの店ばかり行かない
なじみの店は出てくる料理も店の人の対応も予想できて安心ですが、その店しか行かないのは老化特有の、脳の「ひきこもり」状態。ときには、新しい店にも足を向け、脳を解放しましょう。高いわりにおいしくなくてガッカリ……そんな失敗もまた刺激になります。「失敗してもいい」という前向きな思考と行動が若々しさを保つ秘訣!
③ひとつのことに10のアイデアを出す訓練をする
何かの選択で迷ったら、「あっちかこっちか」の二者択一ではなく、できるだけ多く、最低でも10の選択肢を考えてみましょう。たくさんアイデアを出そうとするほど、普段の考え方や知識、情報だけでは間に合わなくなります。違う視点や立場からの発想を取り入れるようになり、前頭葉の「変化対応力」が鍛えられます。