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「何だ、このヤバいやつは!?」【光る君へ】で話題の俳優【玉置玲央さん】。人気舞台にかける思いとは?

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ゆうゆう編集部

憧れの偉大な作品に再び出演できるのが喜び

8月11日には、出演する舞台『朝日のような夕日をつれて2024』が幕を開ける。『朝日のような夕日をつれて』(以下『朝日〜』)は、鴻上尚史さん主宰の劇団・第三舞台の旗揚げ公演として1981年に初演され、2014年までに7回も再演された人気作。実は玉置さんは14年版にも出演している。

「いつかやるだろうなとは思っていた作品。そこに『自分がもう1回、出演させていただけるのか』とびっくりしましたし、同時に『ありがたいな』とも思いました」

登場人物は男5人だけ。10年前はキャストの中で最年少だった。

「たとえばシェイクスピアのように、もう亡くなっている人の脚本を他の人が演出する作品であれば、いかようにも解釈できると思うんです。『朝日〜』には14年版の時点ですでに、伝統的に引き継がれてきているお芝居やイズムといった感覚的な部分がありました。僕は当時、少年という役をやったのですが、『少年はそうじゃない』と言われたりして……。それがこの作品の素晴らしいところだなと思うと同時に、難しいことをやっているんだなとも感じた。その分、自分がどれだけ俳優としての力を発揮できるか、取り組みがいもありました」

自由な発想で新しい舞台を創り上げたい

初演から大高洋夫さん、83年の再演からは小須田康人さんと、第三舞台の看板俳優二人がずっと出演してきたが、今回は初めてキャストを一新。玉置さんは最年長となる。

「まさか、あのお二人がいない状態でやることになるなんて……。でも、鴻上さんの中でいろいろな考えがあっての今回のキャスティングだと思うので、最年長として気を引き締めて臨みたいと思います」

その鴻上さんは『朝日〜』公式サイトに「この人達となら、新しい朝日が創れる」とコメントしている。

「鴻上さんがそうおっしゃっているのであれば、ぜひ新しい朝日をやりたいですね。もちろんイズムとして過去や伝統を大事にしながらも、より自由な発想で、メンバーそれぞれがもっている個性を100%発揮できる座組みをつくりたい。おこがましいかもしれませんが、最年長だし、10年前にも同作に出演している身としては、自分が不自由だと感じていたところを取っ払って、みんなで新しい朝日が創れるようにしてあげたいなと思います」

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