「何だ、このヤバいやつは!?」【光る君へ】で話題の俳優【玉置玲央さん】。人気舞台にかける思いとは?
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ゆうゆう編集部
時代の先端を映し出す舞台、乞うご期待!
40年以上前に書かれた作品ながら、物語の骨格は初演時からまったく変わらない。舞台となるのは立花トーイというおもちゃ会社だ。
「主題となるのは遊び、おもちゃ、暇つぶし。そこに時事ネタや今のトレンドが存分に盛り込まれています。だから面白い。劇場という空間で、お芝居という形をとった、めちゃくちゃ熱量のある大人たちの遊び場みたいな感じです。その姿がときにカッコよく見えたり、ときに滑稽に見えたり、もしかしたら切なさや儚さを感じるかもしれない。その全力感、熱量がこの作品の根幹にある魅力だと思います」
14年版では少年役だったが、今回は部長・ウラヤマ役と役柄も新たに。この10年間で俳優としての心境にも変化があったと話す。
「10年前は『頑張ってお芝居しなきゃ』『周囲の期待をちゃんと背負わなきゃ』と思っていたんですけど、俳優ってそんな大層な仕事じゃないし、自分に需要がなくなったら辞めればいいし。この10年で、肩肘張らず、頑張らず、自由に、お芝居というものをただただやることができるようになったので、今は俳優業がラクになりました」
熱烈なファンも多い作品だけに、プレッシャーもあるのでは? そう尋ねると、「案外ないですね」と頼もしい言葉が返ってきた。
「やるべきことに全力を注いでやるだけ、あまり気負いはありません。ただ、朝日は本当にセリフが多い。そこは頑張らなきゃいけないなと思っています。そのうえで、昔からこの作品を知っている人も初めて観る人も、どちらも楽しませたい。すべてのお客さまに満足していただくのはすごく難しいことだし、それを達成するためには並々ならぬ努力と運みたいなものも必要だと思いますが、そう言わないことには最後までやり切れませんから(笑)。劇場に足を運んで観てくださる以上は、100%満足させます!」
【INFORMATION】『朝日のような 夕日をつれて2024』
不条理演劇の代表作といわれるサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』をベースに、おもちゃ会社・立花トーイの男たちが最先端のおもちゃ開発に奮闘する姿を描いた鴻上尚史氏の戯曲。“ゴドー待ち”の世界とおもちゃ会社の世界、交錯する2つの世界を5人の男が真剣に遊びながら渡り歩く。
【作・演出】鴻上尚史
【出演】玉置玲央、一色洋平、稲葉 友、安西慎太郎、小松準弥
【東京公演】8月11日(日)〜9月1日(日)
紀伊國屋ホール
㉄サンライズプロモーション東京
☎0570-00-3337
【大阪公演】9月6日(金)〜8日(日)
サンケイホールブリーゼ
㉄キョードーインフォメーション
☎0570-200-888
※この記事は「ゆうゆう」2024年9月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
撮影/中村彰男 スタイリング/森川雅代 ヘア&メイク/西川直子
取材・文/本木頼子
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