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【鳥羽周作シェフ】が帰ってきた!渾身のパスタレシピ本『おかえり!パスタ』の発売記念取材会レポート

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ゆうゆうtime編集部

CCCメディアハウスは『帰ってきたら すぐに作れる、食べられる おかえり!パスタ』の発売を記念し、2024年8月2日(金)に著者である鳥羽周作シェフの取材会を行いました。取材会の模様をお届けします。

プロフィール
鳥羽周作(とば しゅうさく)

sio 株式会社 代表取締役
Jリーグの練習生、小学校の教員を経て、31歳で料理の世界へ。2018年「sio」を東京・代々木上原にオープンし、ミシュランガイド東京2020年より5年連続で掲載。現在「sio」の他「Hotel’s」「o/sio」「FAMiRES」「おいしいパスタ」など複数の外食店を1都1府3県に展開する。書籍、YouTube、SNSなどで公開するレシピやフードプロデュースなど、レストランの枠を超えてさまざまな手段で「おいしい」を届けている。モットーは「幸せの分母を増やす」。

おすすめの「ワンパンパスタ」とは?

『帰ってきたら すぐに作れる、食べられる おかえり!パスタ』は、数々のバズレシピを生み出してきた鳥羽シェフが約1年ぶりに出版するレシピ本。自身の原点だという「パスタ」のレシピ55品を紹介しています。

「前著で組んだ編集者と次も一緒に本を作りましょう、と話す中で、もともと僕が“パスタの神”と言われる方の元で修行したこともあって、パスタには思い入れがある。米やパンのように主食の一つであるし、和食やフランス料理と比べてプロの味を再現しやすい料理で、だいたいの材料はスーパーで揃う。プロの味に手が届きやすいという入口の低さや再現性の高さがあるから、レシピの使用頻度はおのずと高くなる。レシピ本として需要は大きいと思いました」

と出版の経緯を説明した鳥羽シェフ。

「あらゆるシーンやニーズに対応してくれるのがパスタ」として本書は「ワンパンパスタ(フライパン一つでできるパスタ)」「定番パスタ」「レストランパスタ」の3つのカテゴリーを紹介しているが、特に力説されたのが「ワンパンパスタ」の魅力について。

「ワンパンパスタの良さは、『洗い物が少ないこと』と思う人は多いかもしれないけれど、実はゆでながら麺に味を入れていくので、そこで9割方、味が決まることなんです。例えば通称“めんチー”と呼んでいる『めんつゆチーズのワンパンパスタ』は、麺つゆとお湯で麺をゆでるときに、ほぼほぼ味が決まって最後にバターとチーズをかけるだけ。それだけで誰が作っても失敗せずにウマい。これって最高ですよね。ファジーな部分がないというのがワンパンパスタの魅力」。

1冊の中で繰り返し作ってもらえるのは3~5品でいい

「ボンゴレやペペロンチーノ、カルボナーラなど、知っているようで実はよく知らないパスタを日本人が作りやすいようにチューニングしたものを『定番パスタ』として紹介しています。『レストランパスタ』は、ほとんど僕の店で出しているものを公開したもの。掲載の55品のなかには工程や材料などちょっと背伸びしたレシピもあるけれど、作りやすさにこだわりながら、何度も食べて作っているので『おいしさの担保』はものすごい(笑)。熱量も精度も高いレシピ本になっています。

でも、本を買ってくれた人にとって全部のレシピを気に入ってもらう必要はなくて。“本を開くと毎回このページを開いちゃう”“こればかり作っちゃう”というのが3~5品あればいいんです。僕のレシピのいいところは、「生クリームが高い」という人には「牛乳でいいですよ」「イタリアンパセリがないなら大葉で大丈夫」とか、こうじゃなきゃ、これじゃなきゃできないというのは限りなく少ない。レシピをプラットフォームとして考えているから、自分なりにアレンジしていってくれたらいいなって思っています。

僕は、レシピの良さとは、距離と時間を解消する話だと思っているんです。例えば沖縄の人に僕の料理を届けたいと思ったときにレシピがあれば移動する必要ないし、タイムラグもない。いろいろな人においしさを届けられるという意味では本当に尊いですよね」

と、鳥羽シェフはレシピ本にかける思いを語りました。

この記事の執筆者

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