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【中学・高校受験】偏差値50前後の高校から東大合格者が誕生。トップ進学校になるまでの道のりとは?

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ゆうゆうtime編集部

【中学・高校受験】偏差値50前後の高校から東大合格者が誕生。トップ進学校になるまでの道のりとは?

写真はイメージです

奈良県にある私立中高一貫校「西大和学園」。今や、東大、京大合格者数で全国トップレベルの進学校ですが、わずか30年前までは無名私立高校でした。西大和学園はいかにして共学トップ進学校になったのか? 創設者であり、学園の会長である田野瀬良太郎さんの書籍『なぜ田舎の無名高校が東大、京大合格トップ進学校になれたのか 西大和学園の躍進』より一部を抜粋し、学園の歩みをご紹介します。【全4回の3回目】

▼1回目はこちら▼【中学・高校受験】関西トップレベルの進学校が、30年前には不登校、ケンカ、迷惑行為が日常茶飯事だった!?

東大合格者第1号誕生!

(1986年に開校した西大和学園高校の1期生が大学受験した)2月。職員室の朝は、新聞を開くバサバサという音でにぎやかに始まりました。大阪新聞「関西大学合格ベスト100」の掲載日。みんな自宅で見てきましたが、職員室で改めて確認しています。

「いやあ、惜しかったなあ」

「例年なら入ってたのになあ」

1位の清風(大阪)に始まり、ズラリと並ぶ進学校。100位に食い込むラインはこの年、31名。対して、西大和学園1期生の関大合格者数は22名。合格者20名という当初の目標を達成するも、この年の100位ボーダーラインには届きませんでした。

それでも、先生たちのほとんどは悔しがるより、むしろその結果に喜び、感慨深げです。

「それにしてもあいつら、ようやったわ」

「頑張った甲斐があったな」

1期生の挑戦の結果は、予想以上のものでした。

関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学合わせて42名。
慶応大学、早稲田大学合わせて5名。
大阪大学、九州大学、神戸大学、筑波大学、広島大学、大阪市立大学などを含む国公立大学25名。

彼らの入学時の偏差値、進学への意欲を考えれば、まさに「奇跡」に等しい大健闘です。たとえば、大阪大学に合格した3人のうちのひとりは、最初の進路志望が「パン屋さん」。国公立はおろか、大学進学も考えていませんでした。

登校拒否をしていたAくんは残念ながら1年目は合格ならず。しかし1浪した翌年、無事大学合格を果たしました。進学先は東京大学理科一類。

そう、Aくんこそ西大和学園の記念すべき東大合格者第1号なのです。

1期生たちの入試結果から、生徒を本気にさせ、きちんと学習時間を確保すればある程度の大学に入学できること、そして潜在能力の高い生徒は、より高い志望校にチャレンジさせても結果を出すことが可能だと分かりました。

東京大学

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