【羽田美智子さん】家業を継いで6代目「羽田甚商店」当主に。「これからも自信をもって薦められるもののみを扱いたい」
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ゆうゆう編集部
ドラマ「特捜9」は今年19年目に
そんな記念すべき5周年に当たる今年だが、年明けから波乱含みで、大忙しの日々が続いた。郷里の兄と母が相次いで骨折して別々の病院に入院、ケアできる家族が近くにいない時期で、羽田さんが東京と茨城を往復した。
「兄の病院へ行き、母の病院へ行き、帰宅したら台詞を覚えて、という生活。大変なことって、来るときは一遍に来るんだなと痛感しました」
今はもう落ち着いたが、母の面倒を見るため、実家にはたびたび帰っているという。
「50代ってそういう年代なんですね。『今はそちらを優先したほうがいいよ』と皆さん教えてくださって。母を見ていると、自分が80代になったときのことが想像できますね」
忙しい羽田さんだが、感心するのは、どんなときも不機嫌を全く感じさせないことだ。常に笑顔で、その柔らかな雰囲気に周囲まで和やかになっていく。
「身内にもずっと機嫌よく接しているかといったら、そうはいかないんですけど(笑)。ただ自分の機嫌をコントロールできない人って未熟だなと、やはり思ってしまうんですよね。実は実験した時期があるんです。機嫌の悪い人にあえて近づいて笑顔で接してみる。するとその人もいつしか笑顔になって何かが変わるんです。やはり人って相手の出方次第で変わるんだなと。同じことを言うにしても、言い方を変えることで、相手の反応も柔らかくなったりもする。自分次第で変えられるところもあるのかな、と思います」
そうした人柄が愛されるのか、羽田さんの出演作にはロングランのシリーズが多い。ドラマ「特捜9」は今年19年目に。
「共演者のチームワークが本当によくて、先日も全員で中村梅雀さんの舞台を観に行き、その前日はイノッチ(井ノ原快彦さん)のコンサートに行きました(笑)。忙しいのに予定を合わせてね。続けてこられたのは、あのメンバーだったからだなと思うんです。かけがえのない、特別な仲間ですね」