「面倒な衣替えはもうしない!」【持たない暮らし】実践するエッセイストの私服54着も紹介
洋服をすっきり収納するには、持ちすぎないことが大前提。「わかっているけど、なかなか断捨離できない……」と悩む人も多いでしょう。少ないアイテムを効率よく循環させて「持たない暮らし」を楽しむ、エッセイストの金子由紀子さんの厳選されたクローゼットの中身を紹介してもらいました。
▶▶「金子さん流 服を増やさないコツと収納法」もご紹介!
自分らしさがわからないと洋服は増える!
シンプルライフを提唱するエッセイスト、金子由紀子さんのワードローブは、春夏秋冬を通して全部でわずか54着! ジャケットやスカートなど吊るすものは幅1mほどのクローゼットに、それ以外は季節や用途別にたんすの引き出し3つに、それぞれすっきりと収納されている。
「家で過ごすことが多く、お出かけが少ない私には、洋服はこれで十分。クローゼットやたんすに適度な空間ができて洋服の出し入れがしやすい点でも、ちょうどいい数です」
少ないアイテムをフルに着回せば、自然に摩耗は早くなる。クタクタになるまで着尽くせば、後ろめたさを感じずに潔く処分でき、新しい服の買い替えへと気持ちよくシフトできる。
「新しい洋服を買うときは、セール品には飛びつかないようにしています。安いからと選ぶとサイズや色などどこかで妥協するから、結局は着ないのに捨てられない服になりがち。多少高くても、寸法や色、素材などを吟味して、自分が気持ちよく着られる服を厳選することも、むやみに洋服を増やさないコツです」
クローゼット収納のコツ
ハンガーをそろえる
趣味のアイテムもかけておく
ついつい衝動買いをしてしまう人は?
「ついつい衝動買いしてしまう」という人は、「自分に似合う服がよくわかっていないのでは?」と金子さんは問いかける。
「実際、そういう方のクローゼットを見せていただくと、ステキな洋服がたくさん並んでいるのにご本人のイメージに合わなかったり、色もデザインもバラバラで好みがわからなかったり、ということがよくあります。ご自分でもしっくりこないから、また新しい洋服を買ってしまう」
心当たりがある人は、一度プロの目で自分に合う洋服をアドバイスしてもらうといいそうだ。
「私自身も、カラーアナリストの方に、体の特徴や髪の色などに合った色やデザインなどを教わってから、洋服選びに迷わなくなりました」
もう一つ、洋服収納で悩ましいのは、きれいに収納しても毎日出し入れするうちにごちゃついてしまうこと。どうすればいいのだろう。
「片づけの基本は使ったら元の場所に戻すことですが、洋服の場合、着ていた服をハンガーなどにかけて風を通す必要があるのがやっかいなところ。あちこちに適当に置くと、あっというまに散らかってしまいます。おすすめは、洋服をいったん休ませる場所をつくること。私は部屋の片隅にパイプハンガーを置いて、帰宅したらひとまずそこにかけています。そして、しばらく風を通したら、クローゼットに戻す。家族にも同じようにしてもらえば、部屋をいつもすっきりと保てます」