【秋の童話】テソク(ウォンビン)の献身が胸を打つ!思わず絶句の衝撃的なラストが待つ 13〜18話【韓国ドラマ】
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藤岡眞澄
それは果たして「ハッピーエンド」なのか、「サッドエンド」なのか。観る者に考えを委ねるようなラストだ。
ウンソの葬儀を終えた散骨の日。突進してきたトラックに撥ねられ、宙を舞うジュンソ。警笛を鳴らしたトラックを、ジュンソは避けようとしなかった。ウンソの後を追った死なのだろう。
「お前のいない人生なんて辛すぎる」と言っていたジュンソと、「生まれたときから一時も変わることなくお兄ちゃんを愛している」と伝えたウンソ。悲劇的な最期も、2人が来世で一緒にいられるなら「ハッピーエンド」なのかもしれない。
一方で、2人を愛し続けた親たちにとっては「サッドエンド」。事故当日、ジュンソたっての願いで、ウンソの散骨をその手で引き受けたテソクの無念も想像するに余りある。
だが、ラストシーンに流れる「汝の罪を許す」というウンソのひと言が、ジュンソの選択は間違っていなかったことを教える。
「汝の罪を許す」はドラマを通じて何度か出てきたキーワード。あまりに辛い出来事が起きたときに、2人が言い合った言葉だ。
愛するウンソを失って、一人で生きていく意味を見出せなくなったジュンソ。その心に、来世でなら2人で生きていけるかもしれないという一縷の望みが芽生え、約束を破ってまで死を選んだ“罪”を、ウンソだけは許したのだと思う。
ジュンソという役を生き抜いたソン・スンホンは、撮影終了時、体重が5㎏も落ちていたという。その事実こそ、渾身の演技の凄味を物語っている。
そして、このドラマの成功が、『冬のソナタ』へとつながる。
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