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【クリスマスローズの苗、土、鉢の選び方】園芸店のスーパーバイヤーが伝授!

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園芸ガイド編集部

苗選びの注意点は?

園芸店の売り場で、花が気に入った苗が何ポットかあったら、何を基準に選ぶといいのでしょう。

「クリスマスローズは、葉の出方を見比べてみましょう」

「写真左の苗のように葉数はたくさん出ていても葉が小さかったり色があせている株は、やや栄養失調ぎみ。右の株のように、数は少なくても大きくしっかりした葉が出ている株を選びましょう」

並べて見比べてみると、右の株が元気なことがわかりますね。

はじめて育てるならどんな品種?

クリスマスローズがはじめての方には、管理しやすいガーデンハイブリッドをおすすめします。ガーデンハイブリットとは園芸交配種のこと。

ガーデンハイブリッド。色、花形などバラエティーに富んでいます。

「その大きな理由は、ガーデンハイブリットは夏場の暑さに強いこと。翌年以降も花を楽しむには、夏越ししやすいほうがやはり楽ですし、枯らしてしまうなどのリスクも少なくなります。花のバラエティーも豊富なので、選ぶ楽しみもありますよ」

「原種は栽培しやすいものもありますが、全般的に管理に少し注意が必要です。まずガーデンハイブリッドを育てて、栽培に慣れたところで挑戦してみるとよいでしょう」

庭植えで楽しみたい場合は?

「庭植えにするなら、1〜2年、鉢で育ててある程度大株になってからのほうが安心です。植えつける場所は、夏場に半日陰になるような場所(冬は日が当たる落葉樹の下など)が理想的です。一年を通してどんな環境か、よく観察してから植えましょう」

「植えつけは、40㎝程度の深さの穴を掘り、よく耕します。クリスマスローズ専用培養土と元の土とよく混ぜてから苗を植えつけます」

夏は落葉するヘレボルス・トルカータス(原種)。排水性のよい土壌なら栽培も可能。

夏越しはたいへん?

「クリスマスローズは暑さに弱いと言われていますが、管理に気をつければ夏越しも難しくありません。ただ夏の暑さと蒸れは苦手ですので、鉢を半日陰や風通しのよい場所に移し、寒冷紗などで強い日差しを遮るなどしましょう。

水やりも土の様子を見ながら行い、乾きぎみだったらやるようにし、過湿にしないように注意してください」

地植えにするなら、夏に半日陰になるような落葉樹の株元に。鉢植えも夏場はそういう場所に移動するなど対策を。

日差しを遮ることができる寒冷紗。日差しの強い夏場だけでも使うとよい。

鉢植えの楽しみ方は?

クリスマスローズは単植でも存在感のある鉢植えとして楽しめますが、栽培に慣れてきたらリーフプランツとのシンプルな寄せ植えもおすすめです。

「株元の土も隠れますし、彩りもきれいです。そのほか、鉢選びにこだわったり、花色に合わせ好みの色にペイントしてみるなど、アレンジの方法はいろいろ。堅苦しく考えずに、草花感覚で気軽に楽しんでみてください」

鉢をスモークカラーにペイントし、ワイヤープランツ‘スポットライト’と寄せ植えに。

デザイン性のある鉢を選んで単植に。小さな1鉢でも存在感は十分です。

※この記事は『クリスマスローズの咲く庭づくり』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWeb掲載のため再編集しています。

※2022年10月30日に配信した記事を再編集しています。

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監修者

「金久」スーパーバイヤー

神藤直行

大阪府泉佐野市の園芸店「金久」で花苗の仕入れなどを担当するスーパーバイヤー、通称「お兄さん」。植物全般の幅広い知識と販売経験をもつ。みずから全国のナーセリーまで直接足を運び仕入れているクリスマスローズの品ぞろえは圧巻。

大阪府泉佐野市の園芸店「金久」で花苗の仕入れなどを担当するスーパーバイヤー、通称「お兄さん」。植物全般の幅広い知識と販売経験をもつ。みずから全国のナーセリーまで直接足を運び仕入れているクリスマスローズの品ぞろえは圧巻。

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