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【愛のあとにくるもの】還暦女子視聴記[後編]坂口健太郎に「それはダメ!」と叫んだシーンとは?【韓国ドラマ】

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吉見フグコ

「会えない時間が愛を育てる」ということ

再びストーリーに戻ります。
過去の後悔に向き合う二人は、少しずつ過去の誤解を解きつつも、距離を微妙に保ったまま、ついに潤吾がソウルを去る日が翌日に迫ってしまいます。
韓国で最後となる取材で彼は、インタビュアーから「愛のあとに何がくるのでしょうか」と尋ねられます。
彼の答えは、「愛を理解すること」でした。

愛は終わったあとにしか理解されないなんて。深すぎますね。
若い頃って情熱のまま恋に落ちても、思い通りにいかず、わかりあえないと、すぐ別れがちではあるでしょう。
昨年は「蛙化現象」なんて言葉もありました。

でも、その後の「会えない時間が愛を育てる」ということは確かにあるでしょう。
この恋愛の真理?を、50年前にすでに郷ひろみが伝えてくれておりました。
潤吾はもちろん知る由もありませんが。(出典:『よろしく哀愁』)

脱線ばかりしますね。
一方ホンは、潤吾との後悔を乗り越えて、新しい人生に向かおうとしています。
二人の恋愛が潤吾の小説になったことで「変わらぬ愛」へ昇華されたので、それで心の決着をつけようとしているでしょう。

ドラマには、ホンの父の昔の恋人として小泉今日子が登場します。
(どのドラマでもキョンキョンって本当に素敵ですよね)
若い頃の情熱を密かに心に秘めつつ静かに暮らす姿に、ホンはきっと未来の自分の姿を投影させていることでしょう。

が、後悔を未来へと続く「変わらぬ愛」に変えたい潤吾は違います。
彼は立ち止まったままになるのでしょうか? 

ラストシーンはとても印象的。
若い時分の切ない恋を思い出し、観終わったらもう1度観たくなりました。

【前編(1〜3話)】
「どんなに乾いたアラ還女子も感涙必至!」坂口健太郎がぐいぐい攻める話題の韓国ドラマ【愛のあとにくるもの】[前編]

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