【着物の楽しみ方】「着物から広がる学びに夢中です」きもの著述家・山崎陽子さん
着物から広がる学びに夢中
もう一つ、着物が教えてくれたのが、学ぶ楽しみだという。
「最初は何も知らなかったので、紬って何？ 染めって？と、着物を着た日から勉強が始まりました。日本各地に伝統の織りや染めがあり、一つ一つ見ていくと小さな島国の豊かさに感動します。それらの産地を訪れるのも、今まで知らなかった旅の楽しみです。遅まきながら茶道と俳句も始めたのですが、季節とともに暮らしてきた、日本人のＤＮＡが私の中にもあるんだなと不思議な感じがします。
この年になってまだまだ知らないことばかりって、楽しいですよね。いろんな出会いを連れてきてくれた着物とこれからも長くつき合っていきます」
季節の行事を楽しむ
6月には浴衣を夏着物として茅の輪くぐりに。
中秋の名月にはすすきを生けて。季節に寄り添う暮らしも着物が教えてくれた。
撮影／中村彰男 取材・文／志村美史子
※この記事は「ゆうゆう」2025年1月号（主婦の友社）の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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