中道あんさん流 2024年「もっとも使って良かった!」お金のこと
先日、仕事の打ち合わせがてら和食屋さんで天ざる定食を食べました。活気にあふれていて大そう繫盛していましたが、お客様のほとんどが年金世代の高齢者。恰幅のよい男性がビジネスランチをしている様子でしたが、一般のサラリーマンかな?と思われる人はいませんでした。わが町の千円以下で食べさせてくれる食堂も、気づけば閉店していました。
ほんとうに世知辛い世の中になってきたと感じた2024年です。食いしん坊なので「美味しい」と噂を聞きつければ、いてもたってもいられず、食べにいってしまいます。盛岡旅行だってグルメブログに魅せられたからです。この趣味がいつまで続けられるのか……。
パリに行ったとき、休日にパリ市民の多くが公園で、ピクニックしたり、ヨガをしたり、昼寝をしたりして、思い思いの過ごし方をしているのを何度も見ました。その様子に「お金を使わずに楽しんでいる」と感じたものです。
実際、日本人シェフのお店でパリの暮らしの良さを聞いてみると、「仕事と休みのオンオフがハッキリしていて、お金がなくても人生を楽しめる文化があり、気に入っている」とのことでした。
日本もだんだんそうなっていくのでしょうか。気軽に外食する時代から厳選して外食する時代へ移行するのではないかと思っています。
今年もっとも使って良かったお金は
最後になりましたが、今年もっとも使って良かったお金は、一人暮らしを始めるための費用です。
ここ数年、一人暮らしをしたくてあれこれマンションを見に行っておりました。欲しいと思った物件は手すら出ず、買えそうな物件は気に入らない。それでも、何度か見に行くうちに、買うための意識に変化が現れて「私に家が買えるのだろうか?」から「65歳までには買えそうな気がしてきた」と、へんな自信のようなものがついてきました。
ちょうどそのころ、友人から自分のために購入したマンションに招待されました。そのとき、彼女が言ったひとこと、「ここにたどり着くまで2回家を借りてきた。3回目でやっと理想の家と出会った!」という言葉を聞いて、「そうか。最初から理想の家を探すからハードルが高いんだ。賃貸だっていい。まずは住み替えることから始めたらいい」と気づいて、気が楽になりました。
そこで、「いいなぁ。」と思う街でとりあえず、家を借りてみました。これまでの人生で家賃というものをほとんど払ったことがありません。毎月家賃が引き落とされることに慣れていくのだろうか。このお金の使い道は、消費なのか浪費なのか?はたまた投資になるのか?さて、どうなる2025年!
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中道あん著
主婦の友社刊
ひょんなことから50代にひとり旅を経験した著者。これまで「旅はだれかと行くもの」「ひとり旅って楽しいの??」と思っていたのに、経験してみたらものすごく楽しかった!そこから国内ひとり旅に目覚め、今回とうとう海外ひとり旅にもチャレンジ。しかも、目的地はずっとあこがれだったパリ!(ティファニーの指輪はあきらめて涙)。ただし、国内は旅慣れてきたとはいえ、純粋な海外ひとり旅は初めて。ホテルはどうする?言葉は大丈夫?ぼったくられたりしない??ドギマギしながら準備をし、いざパリへ!!60才を迎えた著者の初めて体験を通じて、読者もパリをひとり旅している気分になれる1冊。さらに、大人の女性のひとり旅ならではの実用情報も満載(荷物の準備は?資金の作り方は?言葉は?危険じゃないの?現地でどう過ごす?etc.)。クスッと笑える、繰り返し読みたいシニアのリアル旅エッセイ。
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