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50代の睡眠のお悩み「悪夢を見て嫌な気持ちで目覚めます」婦人科医がアドバイス 嫌な夢を見た朝に心がけたいことは?

公開日

更新日

植田晴美

もう若くない、と自覚することが多くなる50代。病院に行くほどではないけれど気になる不調やお悩みが、もぐら叩きのように現れる時期かもしれません。そんな健康に関する疑問やお悩みに医師がアドバイス。第1回は、悪夢を見る——睡眠の悩みについて、婦人科医の松村圭子先生がお答えします。

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監修者

成城 松村クリニック院長

松村圭子

婦人科/日本産科婦人科学会専門医
1995年広島大学医学部卒業、同医学部産婦人科学教室入局。2010年成城松村クリニック開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。

婦人科/日本産科婦人科学会専門医
1995年広島大学医学部卒業、同医学部産婦人科学教室入局。2010年成城松村クリニック開院。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。あらゆる不調に対し、西洋医学だけでなく、漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れる。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。

Q 
悪夢を見て、嫌な気持ちのまま目覚めることがあります。同じタイプの嫌な夢を繰り返し見ることも。悪夢を見ないようにすることはできますか。まとめて眠れないことも影響しているのでしょうか。


A 
脳がストレスを解消しようとしてくれているのかもしれません。楽しい夢を見られるように、ゴキゲンで眠りにつく工夫をしてみましょう。

レム睡眠のときに見た夢を覚えている

眠っている間は深い眠りのノンレム睡眠、浅い眠りのレム睡眠という状態が交互に現れます。眠り始めはノンレム睡眠が深く長く出現し、朝目覚める前に近づくほど、浅い眠りレム睡眠の回数が多くなっていくというのが一般的な睡眠のリズムです。

ノンレム睡眠のときも、レム睡眠のときも夢は見ます。比較的はっきりと覚えているのは、浅い眠りのレム睡眠のときに見た夢で、その浅い眠りの状態で目覚めた場合です。

はっきりと覚えている夢がハッピーなものであれば、目覚めもよいでしょう。でも悪夢をはっきり覚えていると「嫌な気持ちのまま目覚める」だけでなく、「どうしてこんな夢を見るのだろう?」「悪いことが起こる前兆?」と不安になりますよね。でも悪夢を見るたびに、不安や心配を抱えこんでいたら大変!

こういうときは、「自分の潜在的な不安を、脳が処理しようとしてくれているから夢という形になったのだ」と考えましょう。

そう! 悪夢を見たとしても、夢の内容を引きずらないことが大事なのです。

良い夢につながるルーティンを作る

もしかしたら悪夢の原因になるような悩みやストレスを生活の中で抱えているのかもしれません。その場合、ストレスを軽減することができれば、悪夢を見なくなるかも。思い当たることがあって、可能なのであれば、そのストレスを減らす努力をするのもよいでしょう。

ただ日常生活で感じているストレスすべてを解消するのは、なかなか大変です。ですから逆に良い夢につながるようなことを習慣にしてみてはいかがでしょう?

たとえば寝る前にいいこと、楽しいことを考えてみる、楽しい気分で眠りにつけるような自分なりの習慣やルーティンを作るのもよいと思います。
あれこれ思い悩んでいると寝つきも悪くなります。ゴキゲンな状態だとすっと眠れて、いい夢、いい目覚めにつながるでしょう。

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