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【50代からのオーラルケア】口の機能の低下を防ぐ簡単なトレーニングとマッサージとは?

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ゆうゆう編集部

人生100年時代といわれる今、健康長寿のカギを握るのが「歯」。年齢を重ねると生じやすい歯の問題とは何か、歯と体にはどんなつながりがあるのか。いつまでも元気でいるための秘訣を老年歯科の専門医に伺いました。

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>>虫歯や歯周病予防につながる【正しい歯の磨き方】とは?

お話を伺ったのは
水口俊介さん 老年歯科専門医

みなくち・しゅんすけ●東京医科歯科大学(現・東京科学大学)歯学部卒業。
同大学歯学部附属病院長を経て、2024年より同大学名誉教授。
現在は西東京歯科医院 本院にて診療を担当。
近著に『からだの「衰え」は口から 歯と健康の科学』(講談社)。

かむ力と舌の筋力を鍛えるトレーニングも

口の機能が衰えるオーラルフレイルは老化のサイン。かむ力や舌の動きが低下すると栄養摂取にも支障をきたす。

「かむために必要な筋肉はそうそう衰えないという報告もありますが、やわらかいものばかり食べていては機能が低下します。また、歯に問題があるわけではないのにかたいものが食べづらい、食べたくないということになると栄養摂取が偏ってしまいます。ある程度かたいものや歯応えのあるものでかむ力を鍛え、栄養摂取の偏りを防ぎましょう」

舌の運動機能をチェックするには「パタカラ」が有効。

「『パ』『タ』『カ』『ラ』のそれぞれの音を10秒間に何回言えるかで測定します。いずれかの1秒当たりの回数が6回未満であれば、舌や口唇の運動機能低下と判定されます。パタカラ発声体操などを行い、機能向上のトレーニングをしましょう」

パタカラチェックと体操

かんだり飲み込んだりする機能を鍛える体操。唇をはじくように「パ」、舌先を上の前歯の裏につけるように「タ」、舌の奥を上あごの奥につけるように「カ」、舌を丸めるように「ラ」。「パパパパ……」のように連続して発声するのを8回×2セット。

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