ヘアメイク職人・化け子さんと考える【グレイヘアに似合うメイク】とは?
2年半前からグレイヘアに移行し、その過程での気づきを発信してきたエッセイストの広瀬裕子さん。今回はグレイヘアを、よりいきいきと見せる方法を広瀬さんとヘアメイク職人の化け子さんが探ります。
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化け子さん ヘアメイク職人
ばけこ●本名・岸順子。
1966年6月8日、岡山県生まれ。
35年以上、日本のトップクラスの女優を担当してきた、現役バリバリのヘアメイク職人。
加齢事象の悩みを解決するヘアメイクのYouTubeチャンネルも人気。
広瀬裕子さんとは?
60歳を前にライフスタイルを見直したという、コンパクトな住居、ミニマムなワードローブなどの自分らしい暮らしが注目を集める。2年半前から始めたグレイヘアへの移行が数カ月前に完了した。
Profile
広瀬裕子さん エッセイスト
ひろせ・ゆうこ●1965年、東京都生まれ。
衣食住をテーマに執筆を続けるエッセイスト。
また、設計事務所の共同代表を務め、ホテルやレストランの空間設計のディレクションも手がける。
57歳からグレイヘアに移行。
課題はヘアとメイクの乖離を小さくすること
化け子:グレイヘア、お似合いで素敵です。私はきれいなグレイにならないので、ブリーチをしています。
広瀬:私も長年ヘアカラーをしていたのですが、カラー剤による頭皮の痛みもあり、心地よく年を重ねる選択としてグレイヘアにしました。
化け子:自分の体や心の声をキャッチされたということですね。私たち世代には大事なこと! ちなみに、髪色が変わって感じた変化って何でしょう?
広瀬:2年半かけて移行したので、自分では見た目の大きな変化は感じていませんでした。ただ、電車で席を譲られることが増えるなど、まわりの反応が変わって。若く見られたいわけではありませんが、自分の意識とのギャップは少なくしたいと感じるようになりました。
化け子:やはり髪が与える印象って大きいですよね。
広瀬:はい。グレイヘアで髪をおろすと迫力があり、自分で鏡を見て少し怖いくらいです。そういう違和感を小さくしたくて、メイクの力を借りてみようと思い始めたところです。
化け子:メイクで醸し出せるいきいきとした雰囲気ってありますからね。ちなみに、いつもされているメイクは、どのような感じですか?
広瀬:メイクくずれに悩まされるのが嫌で、55歳のときにファンデーションをやめました。それからCCクリームだけだったのですが、肝斑をカバーしたいのと、グレイヘアに合うきちんと感を得たくて、再びファンデーションを使い始めました。
化け子:若い頃のメイクをそのまま続けてしまう人が多い中、広瀬さんはご自身と向き合って取捨選択されていますね。
広瀬:そうでしょうか。使うコスメが少ない自覚はあるのですが、自分の選択に自信もなく、チークは肝斑があるので色選びが難しく試せずで……。ただ、鏡を見る時間って一日の中でそう長くないので、 “まぁいいか”という気持ちでいます。
化け子:そのマインド、すばらしい! 自分の心を明るく保つことが美しくなる一番の方法です。今のメイクも素敵ですが、もう少しメイクでツヤを足すことを提案します。黒髪と比べてグレイヘアは髪のツヤが少ないのでメイクで補うといいですよ。
広瀬さんのメイク事情
Point① グレイヘアになってメイクに興味が
Point② 気になるのは両頬の肝斑
1年半前から目立ち始めた肝斑。CCクリームだけの薄塗りなベースメイクだったのですが、もう少しきれいにしたいなと、最近ファンデーションと下地をセットで使い始めました。
Point③ アイシャドウとチークは基本使わない
自分にはあまり似合わないと感じていたので、アイシャドウは若い頃から使っていません。チークは必要性を感じつつも、色選びが難しく手を出せずにいます。
Point④ 口紅をまた使い始めた
▼後編に続きます▼
撮影/鈴木希代江 取材・文/政年美代子
※この記事は「ゆうゆう」2025年2月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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