【ガーデニング】プリムラの花を次々に咲かせて、玄関先をカラフルに!
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光武俊子
寒さに強く、本来は春に咲く多年草
プリムラ・ジュリアンが園芸店に並び始めるのは10月ごろ。関東以西の暖地では冬も戸外で咲き続けます。ただし、厳寒期は1つの花がしおれずに長くもつという感じ。気温が上がってくると、つぎつぎに新しい花が咲きあがり、株も大きくなってパワー全開です。
寒冷地では霜が降りる頃に室内に取り込みますが、欧州原産のブルガリスなどは関東の山沿いでも庭植えで越冬し、春に新葉を繰り出して咲きます。プリムラの語源は「第一の」という意味の「プリモス」。秋に植えられなくても、これから“春を一番に”告げてくれます。
まだ寒さの残る時期に植えつけるなら、室内にも取り込みやすい鉢栽培が安心です。寒さに強いといっても、苗は温室で育てられている可能性があるので、購入して1週間ほどは、夜だけ玄関内などに入れて、徐々に寒さに慣らしましょう。
寄せ植えやハンギングで飾ってみよう
プリムラはジュリアンのように花茎が伸びないタイプと、マラコイデスのように花茎が伸びるものがあります。花茎が伸びないタイプは窓辺のコンテナに寄せ植え 寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。 培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。
市販の苗はポットの中に根がまわっていることが多いので、購入後すぐに植え替えます。寒いうちは根のまわりの土はくずさないで、そのままひとまわり大きな鉢に入れて培養土
日当たりのよい場所に置いて、鉢土の表面が乾いたら底穴から流れ出るまで、たっぷり水やりします。咲き終わったら花がらは摘んでください。春になっても花数がふえてこない場合は、液体肥料などを施します。
この春は、気温の上昇とともにつぎつぎに咲きあがる花をぜひ楽しみませんか。
*1原種 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。
*2園芸品種
※2023年2月8日に配信した記事を再編集しています。
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