わきにペットボトルを挟むと鼻が通る!?【鼻やのどの粘膜】を鍛える方法を耳鼻咽喉科医が伝授[花粉症対策]
においを感じることを習慣にする
鼻の粘膜にある「嗅神経」で、人はにおいを感じています。
この嗅神経の細胞は、ほかの神経細胞とは違う性質があります。
それは、細胞死と再生を繰り返すことです。
皮膚は古くなるとふけや垢となって脱落し、新しい皮膚に入れ替わります。皮膚と同じように、嗅細胞も古くなると入れ替わっていくのです。
しかし皮膚と違い、何もしないで嗅細胞が入れ替わるわけではありません。
マウスの実験では、におい刺激がないと、新しく生まれた嗅細胞は7~14日間で細胞死します。つまり、嗅細胞を維持するためには、におい刺激をつねに感じている必要があるのです。
このことを利用して「嗅覚刺激療法」という治療法がヨーロッパを中心に行われていま す。この治療法は、異なった種類のにおいを繰り返してかがせ、嗅覚を鋭くさせます。
いろいろなにおいをふだんから注意してかいでいると、嗅覚が敏感になります。ふだん の生活のなかで、かすかなにおいの違いをかぎ分けるよう習慣づけましょう。
※この記事は『肺炎・ウイルス感染症にならないのど・鼻の粘膜の整え方』浦長瀬 昌宏著(主婦の友社編)の内容をWEB掲載のために再編集しています。
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肺炎・ウイルス感染症にならないのど・鼻の粘膜の整え方
浦長瀬 昌宏著
主婦の友社刊
耳鼻咽喉科医はマスクなしでも感染しないのはのど、鼻の粘膜を鍛えているから。だれでもできる粘膜強化で感染症を防ぎましょう。
新型コロナウイルス感染症で日常の光景となり、だれもが手放せなくなったマスク。しかし感染症の最前線で、自らが感染するわけにはいかない耳鼻咽喉科の専門医たちは「重要なのはマスクなしでも感染しないこと」だと声を揃えます。もちろんマスクをすることで感染のリスクが減らせるのは確かです。でもその理由はマスクがウイルスや飛沫を防いでくれるだけでなく、マスクがのど、鼻の粘膜の状態を整えるのに役立つから。決めてはウイルスや細菌の感染の最前線にあるのどと鼻の粘膜のコンディションを整えることだったのです。本書ではだれでもできる粘膜強化法を紹介し、コロナウイルスはもちろんカゼやインフルエンザ、花粉症など多くの感染症対策に役立つ「強い粘膜」「すこやかな粘膜」の作り方を紹介します。
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