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[ガーデニング]春を彩る!花がいっぱい咲く一年草【8選】手軽に楽しもう

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光武俊子

野原みたいにナチュラルな花姿【ビスカリア(コムギセンノウ)】

開花期:4~7月
草丈:40~60cm

シレネの仲間で地中海沿岸が原産地。よく分枝する華奢な茎に、ピンクや白、藤色などの小花を咲かせます。倒れそうでも隣り合う茎が互いに支えて、ふわりと風に揺れるさまが野原のようでナチュラルな風情があります。過湿によって根腐れしやすいため、水やりはよく乾いてから。

穂状に咲くベル状の花が視線を集める【カンパニュラ・メディウム】

開花期:5~7月
草丈:50~100cm

南ヨーロッパ原産のカンパニュラ。多年草が多いカンパニュラのなかで、本来は秋に植えつけ冬の寒さに当てる一、二年草です。近年は寒さに当てなくても咲く品種も登場。春にも苗が出回ります。ベル状の大きな花を穂状につけるので目立ち、花後に茎を切り戻すと二番花も楽しめます。

ピンクの小花を群れ咲かせたい【シレネ・カロリニアナ】

開花期:3~6月
草丈:15~30cm

ビスカリアと同じシレネの仲間で、横に広がりながら咲くタイプです。'ピンクパンサー’という丈夫でよく咲く園芸品種の登場で人気が出ました。花壇の縁やバスケットに小花を群れ咲かせると見事、こぼれダネでも咲く強健種です。日当たりと風通しよい場所で、水はけよく育てます。

みっしり咲く花穂が存在感たっぷり【ルピナス】

開花期:4~6月
草丈:30~120cm

蝶に似た小花を穂状にみっしり咲かせます。大きく育てると遠くからでも目立ちますが、鉢植えで育てやすいコンパクトな園芸品種も登場。寒さに強いものの高温多湿に弱いため一年草扱いですが、北海道では野生化しています。苗は秋と春に出回り、秋に植えつけたほうが大きく育ちます。

始末がよいのも一年草のよいところ

一年草は咲き終わると、夏の暑さなどで株はそのまま枯れます。枯れた株は掘り上げて、次のシーズンに咲く花に植え替え。シーズンごとに植え替えるのが面倒だと思う向きもありますが、多年草は開花期以外でも水やりの手間がかかり、栽培するスペースも必要です。

一年草は開花期だけ水やりして、花後は植え替えられて始末がよいともいえます。限られたスペースで季節の花をたくさん咲かせたいなら、多年草より一年草が向いています。そのなかに一年中葉の美しい多年草のリーフプランツを混ぜると、お互いに引き立て合ってnice! 今年のシーズンは一年草の楽しみ方も工夫してみましょう。

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コンパニオンプランツとは、互いに相性のよい植物同士を近くに植えることで、病害虫の予防や生長の促進など相互作用を生かす栽培方法です。例としてバジルとトマトの組み合わせがあり、家庭菜園での自然な害虫対策として注目されています。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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二番花とは、植物が最初に咲かせた花(一番花)のあとに続いて咲く花のことを指します。一部のバラやクレマチスなど、繰り返し咲くタイプの植物が代表例です。一番花の後に剪定や肥料を適切に施すことで、二番花をより美しく咲かせることができます。ガーデニングでは長い期間花を楽しむために、この二番花を咲かせることがポイントとなります。

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二年草とは、タネをまいてから花が咲くまでに1年以上かかる植物のことです。1年目は株が生長するのみで花を咲かせず、2年目に花を咲かせてタネを作り、枯れます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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