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【ガーデニング】散漫な庭が見違える!シュラブ(低木)を核にしてまとまりを

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光武俊子

シュラブとは樹高2~3mで、枝がよく分枝して幹のない低木のこと。灌木やブッシュとも呼ばれます。アジサイやアベリアなど、こんもりした樹形が多く、草花よりしっかりした存在感と丈夫さが特徴です。庭やベランダにあると、植栽の核になって草花をまとめる役割を果たします。

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なんだかつまらない、散漫な庭をまとめよう

季節ごとに好きな花を植えてみるけど、庭やベランダがなんだか平板でつまらない、と思うことがありませんか? 草丈の異なる草花を組み合わせみたり、鉢やトレリスなどで高低差の変化をつけたり、いろいろ試している方におすすめしたいのがシュラブ(低木)です。

上の写真で右手の植え込みでは、草丈の低いピンクや白のペチュニアなどの後方に、特徴的な葉色のモミジなどのシュラブが植えられています。モミジは落葉樹ですが、春の芽出しから秋の紅葉まできれいな葉色が楽しめます。

草花だけがある景色を想像してみると、シュラブのある景色は
・高低差のある多層的な景色になっている
・シュラブが背景になって手前の草花が引き立つ
・シュラブの葉のボリュームが植栽の骨格になる
と思いませんか? 

左の植え込みでは草丈の高いヘメロカリスが植栽の核になっていますが、シュラブなら花がない時期でも存在感があり、手間も一年中ほとんどかかりません。
植えっぱなしで植栽の核になってくれるシュラブを導入すれば、草花だけで平板な印象になりがちな庭やベランダが、見ごたえのある植栽となって魅力が増します。

草丈低い草花からシュラブへ華やかな植栽

花が美しく、花のない時期も草花を引き立てるシュラブ8選

初夏から何度も咲く楽しみ アベリア

開花期:5~10月(ほぼ四季咲き)
樹高:100~150㎝

公園などの植え込みでよく見られるシュラブ。柔らかな枝を弓なりに伸ばして小花をたわわに咲かせます。小花とはいえ、何度も繰り返し咲くので楽しめます。ピンクの花色や斑入り葉など、園芸品種も多彩です。枝伸びがよいので、春~夏に適宜枝を切り詰め、冬は剪定しません。

蝶を呼ぶバタフライブッシュ ブッドレア

開花期:7~10月
樹高:200~300㎝

円錐形の大きな花穂には芳香があり、蝶がたくさん集まります。庭やベランダに蝶や小鳥を呼び寄せたい方には大人気の低木です。とはいえ、落葉性でやや大きめになって枝が暴れがちなので、春に伸び出る枝に花芽がつく前の3月に前年伸びた枝を切って、コンパクトな樹形で楽しみましょう。

明るい花色、柔らかな株姿 ヤマブキ

開花期:4~5月
樹高:100~120㎝

日本原産で寒さに強く育てやすいシュラブです。乾燥はやや苦手にしますが、日なたでも半日陰でも手間なく栽培できます。落葉性で1枝は数年で枯れるかわり、地際から新しい枝が伸びて更新されるので、株はやわらかな印象。剪定は落葉期に枯れた枝を株元から切るくらいです。

ヤエヤマブキ

秋の実なりや黄葉も楽しめる コムラサキ

実の観賞期:9月
樹高:100~200㎝

名前のなじみがあるのはムラサキシキブですが、園芸でよく使われているのは近縁のコムラサキです。ムラサキシキブに比べてコンパクトな樹形で実つきがぎっしりとボリュームがあります。弓なりに四方に伸びる枝で、秋には紫の実と黄色に染まる葉のコントラストが美しい。

ムラサキシキブの花

コムラサキの実

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