【野口聡一さん】元宇宙飛行士がたどり着いた「幸せになるため」の3つのルール
収入を得るために「会社員」である必要はない
――そうですね。収入とアイデンティティと出世という名のやりがいがワンセットになっている方は多いです。
野口 そうです。でも収入をちゃんと保つのは会社員である必要は必ずしもないわけじゃないですか。農業してもいいし、株をやってもいいし、やり方はいろいろあると思うので、家計が回るということと、組織人を選んだ時にやってくる、収入・アイデンティティ・モチベーション低下のこととは、厳密にはリンクしていないんです。
例えば妻と言われている人が働いてくれてもいいと思います。でも男性は特にそんなことはありえないと、自分が働かなきゃいけないと思ってしまい、組織人から抜けられない方も多いですよね。
――ありがとうございます。最後に野口さんのゴールとはなんですか?
野口 この本を書きながら思ったのは、ここまで組織から抜けろと言いつつ、僕も組織が持つ場の力に支配されていたというのがよくわかりました。その組織の強力な力から抜け出すことで、自分らしく生きるということが最大のゴールだと思います。
そのための手段としては、一つ目は自分で自分を評価すること、二つ目は棚卸しで自分が持っているものを把握する。そして三つ目は、ともかく自分が持ってるもので幸せになること。欲しいものを列挙し始めたらきりがないし、それこそ手元にないものというのが他人の物差しなので、自分で自分を評価して、自分が何を持っているかを把握して、自分の手の内にあるもので幸せになる。
それが自分らしく生きること、それがゴールかなと思います。

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