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「可愛いけれど、お金が追いつかない?」孫への“出費”とマイルール【中道あんさん流】

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中道あん

人生100年時代というなら、50代はまだ半ば。忙しい毎日を過ごしているみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっていることは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! 今回は、トップブロガー中道あんさんが決めた、可愛い孫への“出費”について。

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わが子にはできなかったから、孫にはつい甘い顔をしてしまう

初孫(女児)が生まれたとき、嬉しさのあまり「何でも買ってあげたい」と思いました。というのも、自分の子どもには、思うようにお金をかけてあげられなかったという思いが少なからずありましたから。

生活費という決められた枠の中ではどうしても、「できること」になってしまうので制限があります。わが子にはできなかったから、孫にはついつい甘い顔をしてしまいます。

出産・お宮参り・お食い初め・初節句・お誕生日・七五三・クリスマス・お年玉などなど、小学生になるまでイベントが盛りだくさん。孫は愛おしい存在だからこそ財布のひもがゆるみます。

その孫も今春、保育園を卒業しピカピカの1年生になりました。少子化の時代、卒園・入学は祖父母にとっても一大イベントなのでしょうか。去年の春には売り切れないうちにランドセルを予約。息子一家が帰省したタイミングで人気の鞄屋さんに家族で行って、あれこれ悩んだ末に孫が選んだものを贈りました。確か、8万円だったと記憶しています。

そして、迎えた春。どうやら、卒園式は父方の親、入学式は母方の親に子どものフォーマル服を買ってもらうつもりのようです。

気持ちを汲んでワンピースをデパートまで買いにいきました。幼いころは着せ替え人形のように、デパートのショップで服を買ってあげたこともあるので値段は何となく予想がついていましたが、「これ可愛い~」と値札をみたら10万円。これには正直びっくりしました。

それくらいの値段をかけたら大人でも上質のジャケットが買えそうです。さすがに、これはちょっと。そおっとラックに戻して別のお店へ。

結局、孫のフォーマル服一式で6万5000円かけました。これっきりではなく、これから着る予定もあるそうなので、それが救いです。

私たち60代のようにバブル期を過ごした世代は、物の価値は価格に比例するという感覚をもちやすいです。自分の子どもにはできなかったことを「孫にはしてあげたい」という気持もあります。

実際に、娘が小学生のとき、はじめたばかりのバイオリンの発表会で、学校の制服(可愛いですよ)を着せて舞台に立たせたことをちょっぴり後悔しています。あのときは、たった1度のために「もったいない」と思ってしまったのですが、そういうことっていつまでも頭の片隅に残ってしまいます。

だから、気持ちとしては「何でもしてあげたい」。でも、老後は長い。いっときの気前の良さが後々を苦しめるんじゃないかと、今回のことで考えました。

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