体調不良から探し当てた薬膳の道。不思議な老婦人との出会いから始まった!【50代の仕事始め#4前編】
これからの仕事について、どうしようと考えたことがありませんか? やりたい仕事の見つけ方などヒントがいっぱいの「50代の仕事始め」。今回お話をうかがったのは、自分の体調不良をきっかけに、薬膳、そして中医学に目覚め、教室を開くまでになった清水耀尚子さん。薬膳情報なども交えながら、ご紹介しましょう。検診の結果はAなのになぜか具合が悪く……。
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PROFILE
清水耀尚子(よしこ)さん・61歳。薬膳講師。
大学卒業後メーカーに勤務。1992年、イギリス赴任になったご主人に帯同するため退職。5年滞在した同地では、イングリッシュガーデンの美しさに感動し、インテリア誌で花関連の連載を持ち、書籍も出版。2006年には再度アメリカへ。駐在中のある出会いから食の大切さに目覚め、帰国後、薬膳に巡り合う。その後、薬膳、中医学の資格もとり、自宅で開いている薬膳料理教室「ブルーミングロータス」では、資格取得コースも開講。家族は60代のご主人と、独立した20代のお子さんが二人。
HP:https://bloominglotuscc.amebaownd.com/
教室Instagram: @blooming_lotus_yakuzen_
個人Instagram:@yocco.shimizu_
検診結果はオールA。なのになぜ具合が悪い…
「朝は6〜7時に起床、白湯を沸かしてゆっくり飲んだあと、パパッと家事をして、8時頃からメールの処理をします」と、1日のスケジュールを教えてくださる清水さん。
このあとも、レッスンやレッスンの準備、原稿書きや自分の勉強、SNSの投稿と、食事の休憩時間を間にはさみつつも、なかなかハードな毎日を元気でお過ごしのようです。
還暦を過ぎても元気でパワフル、うらやましいほどですが、そんな清水さんにも、30代後半から数年間の体調不良期間があったのだそう。
「二人目を出産し、仕事もしていたので、育児との両立で多忙を極めていたころ、子どもを朝送り出すと、ソファに倒れ込んでいました。息苦しかったり、消化もうまくいっていないような不快感もあったり……。
半分寝たきりのようなボロボロの状態で、ストレスを紛らわせるために暴飲暴食してしまったりするんですね。病院へ行って検査をしてもらっても、血液検査の結果などはほぼA。どこが悪いのか、全くわからない状態だったんです」
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疲れやすい、手指がこわばる、汗をかきやすい……。これまで経験したことのない体調不良に戸惑う時期ですが、この時期の不調は「これって更年期?それとも単なる老化?」と判断がつきにくいものも多く、どう対処すればいいのか不安を抱える人も多数。
詳細はコチラ海外で気づいた自分の奥深くのストレス
不調続きで手応えのない日々を過ごしていた清水さん。2006年、ご主人の転勤で再び海外生活がスタートします。
今回の駐在先はアメリカ。
「海外での生活は大変な面もあったのですが、仕事を辞めてきたので、その分物理的な忙しさが減って、体調もやや回復してはいたんです。
アメリカは心理療法やヒーリングの先進国だったので、体調が良くなるようにあらゆるタイプのセラピーに行ってみました。
自分の語学力に不安はありつつも、スピーチセラピーに行ったとき、そこで出会ったセラピストさんから、私の意識の奥底にあるストレスに気付かされました」
それは、家事が大変、英語での生活に不安、など、自覚しているストレスではなく、原因はもっと自分の奥深いところにある、無自覚なストレスなのだと。
「そして『自分の病気の大きな原因は、感情にあるのだ』ということもわかりました。
私は人や物事に対してネガティブな感情を抱いてはいけないと、その気持ちに封をしてしまうところがあったのですが、セラピストさんに、人間は自分を偽って生きていくことはできない、と言われて。
自分の気持ちに素直になることを始めたら、不思議と体調も回復し始めたんです」
この、『病気の大きな原因は、感情にある』という考え方は、後に学ぶ中医学にも共通するものでした。