【ガーデニング】梅雨入り前にやっておきたいバラ仕事
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吉原美奈子
6月の水やりと、バラへのお礼肥
梅雨時の6月は水やりが難しい季節でもあります。
雨が毎日たくさん降ればもちろん水やりは不要ですが、湿気が多くて少しだけ降雨があるような場合、土の表面は湿っていても中は乾燥していることもあるからです。
晴天が続いて土壌が乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えるようにしましょう。
毎日少しずつ与えていると、根は土中深くまで張れず、これからやってくる真夏の暑さを乗り越える力が付きません。
また、肥料は春の花をたくさん咲かせてくれたお礼の気持ちを込めて、即効性の化成肥料をバラ1、2株につき一握りほど株元にバラまき、軽く埋めておきます。
大きく生長したつるバラや一季咲きのオールドローズには、このお礼肥は必要ありません。
HTにはシュートの処理を行う
4~6月にはバラの根ぎわから、元気な新枝が出て日ごとに伸びていきます。
これはシュートと呼ばれる、将来の主幹となる大事な枝ですから注意深く育てます。
HTではこのシュートの処理を行う必要があります。
品種により一概には言えませんが、HTならシュートが40㎝ほど伸びてきたら先端の5~6㎝を手で折りとります。
シュートは柔らかいので手で簡単に折れます。
折りとった位置からまた新枝が伸びるので、30~40㎝ほど伸びたら、同じように先端を5㎝程度折りとります。
これを3回ほど繰り返すと、折りとった場所は目立たなくなり、最終的には立派な1本の枝になります。
この枝に来年のよい花が咲くわけです。
なお、シュートの処理はFLでは1回ほど行い、イングリッシュローズなどのシュラブローズには行わなくても大丈夫です。
シュートをそのままにしておくと枝の先に花が咲きますが、咲き終わったら5枚葉を2つほど付けた花がら切りを行っておきましょう。
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