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【ガーデニング】バラの季節をリードする“早咲きのバラ”[5選]

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吉原美奈子

【ガーデニング】バラの季節をリードする“早咲きのバラ”[5選]

もうすぐ満開のピエール ドゥ ロンサール。この花が咲く時期がバラの最盛期なので、中咲きに分類されるでしょう。

5月はバラの季節。庭のバラを眺めて開花はまだかと待ち望む人は多いでしょう。バラは早く咲くからよいということはありませんが、そうは言っても早く見たいと焦がれる気持ちは、バラ好きならわかるはず。早咲きのバラの特徴とおすすめの品種を紹介します。

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アンジェラはやや早咲き。日本ではつるバラとして扱われていますが、元々はフロリバンダなので切っても咲きます。

早咲きバラの開花とおすすめ5選

バラは関東地方以西では5月10日~30日頃がシーズンとされています。
ジャストシーズンは、中咲きと言われるピエール ドゥ ロンサールが咲く5月10~25日頃で、この時期は他の多くのバラの開花ラッシュとなります。

早咲きのバラはそれよりも早く、5月初旬~10日頃に開花するバラを指します。
もちろんその年の気候による変化は大きく、4月の気温が高いと4月下旬に開花することもありますし、低温が続くと早咲きでも開花は5月半ばになることもあります。

また、日当たりが良いほど、株がコンパクトであるほどバラは早く咲きます。
早咲きの品種は季節を先がけて知らせてくれるバラなので、1株あると庭を華やかにしてくれ、気持ちも上がるでしょう。

オールド ブラッシュ

チャイナ系オールドローズ
四季咲き
樹高0.6~1.6m

最も育てやすいオールドローズの一つで、何度も繰り返して開花することから庚申バラという日本の古い呼び名もあります。

繰り返し咲き性を高めるためにはなるべく早く咲かせることがポイントで、庭の日当たりのよい場所に植え、冬の剪定は1月になったらすぐに行います。また、剪定の深さは浅めがよいでしょう。

スパニッシュ ビューティー

つるバラ
一季咲き
伸長3m

ピンクの濃淡の花が波打つように開花する様子は、まさにスペインの美女といったあでやかさ。関東では4月末ごろから開花し豊かな香りを漂わせます。

花が大きめなためうつむき加減に咲くので、一般的なアーチではなく、高いパーゴラやフェンスに誘引して見上げるように演出してみてください。うっとりするようなシーンを作ってくれます。

ボレロ

フロリバンダ
四季咲き
樹高0.8m

クリーミーホワイトのカップ咲きで、開くとロゼット咲きにもなります。枝は細めでやや繊細な印象ですが、照葉で黒星病に強く、雨に当たっても花がよく開くなど、丈夫でガーデンローズとしての資質を備えています。

木が若いうちから花付きがよいのもメリットのひとつ。剪定する際には細めの枝も残し、やや高めにハサミを入れるのがよいでしょう。

シェエラザード

シュラブ
四季咲き
樹高1.2m

ロサ・オリエンティスの人気品種。花がらを早く切ると、2番花、3番花が7月末までに咲きます。青みがかったローズピンクの花弁がウェーブするように開き、花弁の先端がつんととがった宝珠弁咲きという花形がユニーク。

ロサ・オリエンティスはシュラブローズの品種群ですが、丈夫で、花がら切りを継続すれば何度も開花する品種が多数あります。

イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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ハイブリッドティーは、ガーデニングで最も人気のあるバラの系統の一つです。19世紀後半に生まれたこの系統は、花の形が美しい古典的なティーローズと丈夫なハイブリッドパーペチュアルを交配して作られました。大輪で咲き誇る花と高い香り、多彩な色合いが特徴で、シンボル的な存在感を放ちます。鉢植えや地植えはもちろん、切り花としても優れており、ガーデニング初心者からも愛されています。

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オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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返り咲きとは、通常の花期を過ぎた後、再び花を咲かせる現象で、おもに気温の変動や剪定のタイミング、肥料や水分条件が影響します。バラやアジサイなどで見られ、特に温暖な秋に発生しやすく、長く花を楽しめる反面、植物にとってはエネルギーの消耗が大きいため、年に一度の開花に比べて樹勢が弱ることもあり、管理には注意が必要です。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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ロゼットとは、地面に葉が放射状に広がるように生える植物の葉の形を指します。タンポポが代表的な姿です。

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パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。

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シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一種のシュラブローズも有名で、初心者から上級者まで幅広く愛されています。また、季節ごとの景観を楽しめる落葉樹や常緑樹があり、生育環境やデザインに応じて選べるのも魅力的です。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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