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【要約小説】名作のあらすじを読もう!

夢野久作の『犬の王様』あらすじ紹介。まさかの犬王即位がもたらす感動の物語

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ゆうゆうtime編集部

王国を揺るがす驚愕(きょうがく)の遺言、その真実とは? 夢野久作が描く『犬の王様』は、人間と自然、愛と運命が絡み合った不思議で魅力的な物語です。一緒にその秘密に迫りましょう!

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驚きの始まり—犬を「王様」とする遺言

かつてのある国で、独身の王様が1匹の犬を「息子よ」と呼び、誰よりも愛する日々を送っていました。しかし、彼は病気で亡くなる際、意外な遺言をします。「俺が死んだら、この犬を王様とせよ」と。人々は困惑するものの、王様の遺志に従い、犬を新たなる王に見立て祝宴を行うことに。これが物語の奇想天外な幕開けです。

犬王の逃亡—猫を追いかけて山奥へ

祝いの席で起きた予期せぬ出来事。犬王が猫を追いかけ、慌ただしく山奥へと逃走します。その姿に王国中の人々は騒然となり、総理大臣たちも追跡を開始。山奥の洞穴にたどり着いた一行の前に現れるのは、驚くべき真実でした。

明かされる真実—森の精と皇子

洞穴に広がる見事な宮殿。その庭では気高い女性と美しい青年が話していました。彼女は自身が森の精であり、青年が王様と交わした約束で生まれた皇子であると語ります。かつて母として皇子を犬に変え、王様へ託した背景が明らかにされ、人々はその真実に深く感動します。

新しい王—親子の愛と国の未来

皇子が再び人間の姿で王宮に戻り、若き王として即位。彼は国を治めつつも、母である森の精に会いに行くことを何よりの楽しみとしていました。彼の物語は、愛と運命が交錯する特別な時間を彩ります。

まとめ

『犬の王様』は、愛情や運命、そして親子の絆の美しさを鮮やかに描き出した作品です。また、森の精という自然の要素が加わることで、読む者に自然と人間のつながりについても考えさせられます。夢野久作ならではの幻想的な語り口が、物語を一層魅力的に仕立てており、読み進めるほどにその世界に引き込まれるでしょう。この小さな奇跡のようなお話、ぜひ楽しんでみてください。

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犬の王様

夢野久作(著)
青空文庫(刊)
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