記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選]

公開日

更新日

光武俊子

果樹を育てるのは難しそうと思っていませんか? ブルーベリーやラズベリーのようなベリーの仲間なら、鉢植えでも手軽に育てられて消毒の必要もありません。熟した実を味わうのはもちろん、花や紅葉も美しく、庭やベランダで季節の彩りが楽しめます。

▼こちらもどうぞ▼

>>【ガーデニング】懐かしい昭和の夏の花8選!ノスタルジック気分にひたる

花も実もキュートで、紅葉まで楽しめる!

ブルーベリーやラズベリーなど、ベリーと呼ばれる果実はかわいいものが多いですね。ベリー類といっても、園芸的に定義があるわけではありません。今回は英語でベリーと呼ばれるものを中心に、家庭でも育てやすい仲間を紹介します。

果実がおいしいのはもちろん、花がかわいらしく紅葉が美しいなど、見どころの多いガーデニング素材として楽しめます。直径30㎝の10号鉢で育てられ、1日6時間以上の日当たりで栽培すれば、ほとんど手間はかかりません。

本来は冬の落葉時に苗木が多く出回り、植えつけの適期ですが、収穫時期の7月前後は実つきの鉢植えが流通します。暑い時期なので株に負担をかけないように根鉢を崩さずにひとまわり大きな鉢に植えつけ、最初の収穫を楽しみましょう。

庭やベランダで楽しみやすいベリーの仲間5選

春の花に秋の紅葉と楽しみが多い【ブルーベリー】

収穫:7~9月
形態:落葉低木

春にスズランのようなかわいい花を咲かせ、夏に実をつけ、秋には紅葉する、楽しみの多いベリーです。ただし、ブルーベリーは1本だと実つきが悪くなる傾向があります。実つきをよくするには品種の異なる2本の木を一緒に栽培するのがおすすめ。実つきの苗から始める場合は、翌年その1本のままで実がなるか確認してから品種の異なるもう1本を購入するか、検討するとよいでしょう。

また、気候に適した品種選びが大事です。比較的暖地向きのラビットアイ系や寒冷地向きのハイブッシュ系などがあるので、園芸店で確認しましょう。実が色づいて1週間で食べごろになるので1粒ずつ収穫します。

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像3)

完熟した実

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像4)

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像5)

紅葉

フェンスやアーチ、トレリスなどで【ブラックベリー&ラズベリー】

収穫:7~8月
形態:落葉半つる性低木

黒く熟すブラックベリーと赤く熟すラズベリーは、どちらも木いちごの仲間です。自立しにくい半つる性の低木で自分から巻きつかないため、フェンスやアーチやトレリスなどに誘引すると見た目もよく、収穫もラクです。

ブラックベリーも最初は赤くなるので、春に咲く白花や紅葉もふくめて、ガーデニング素材として楽しめます。ただし、トゲのない品種を選ぶことがポイント。1粒に見える果実は小さな実の集まりなので、小さな実ごとにタネがあります。また、ブラックベリーは小さな実の集まりの中心に芯があり、やや苦みを感じます。

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像6)

赤から黒く熟すブラックベリー

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像7)

ラズベリーの実には芯がない

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像8)

【ガーデニング】ブルーベリーにラズベリー。初心者でも育てやすい美味しいベリーの仲間[5選](画像9)

紅葉

幼いころの桑畑の思い出が甦る【マルベリー】

収穫:6月ごろ
形態:落葉低木

マチュア世代のなかには幼いころ、桑畑で食べた桑の実の甘さを覚えているのでは? 養蚕用のクワの木の実がマルベリーです。白い実がやがて赤くなり、黒く熟したら収穫。小さな粒が集まって1個の果実になっているので、ブラックベリーのような細かなタネはありません。ジャムやジュースにも最適。

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

詳細を見る

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

トレリスとは、格子状に組んだ木や金属の支柱で、つる性植物を這わせるために設置される構造物です。クレマチスやバラなどの仕立てに使われ、立体的な演出やスペースの有効活用に役立ちます。庭やベランダに設置することで、植物の生長をサポートするだけでなく、景観のアクセントとしても優れた役割を果たします。

詳細を見る

油かすとは、菜種や大豆などの油を搾った後に残るかすで、チッ素分を多く含む有機肥料です。元肥や追肥として利用され、植物の葉や茎の生長を促します。ゆっくりと効き目が現れるため、長く栄養を与えたいときに適しています。ただし、施しすぎると発酵時に悪臭が出ることがあるため、量や場所に配慮が必要です。また、スイセンはチッ素過多になると、球根が分球しやすく花が咲きにくくなるため、リン酸分の多い肥料を施します。

詳細を見る

寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

詳細を見る

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

詳細を見る

用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

詳細を見る

根鉢とは、鉢植えの植物を鉢から抜いたときに、土と根がかたまりになっている部分のことを指します。

詳細を見る

果実とは、花が受粉・受精した後に子房などの部分が変化してできる構造で、植物が種子を守りながら分布させるための重要な器官です。トマトやリンゴのように肉厚で食用になる果実もあれば、タンポポのように乾燥して風に乗るものなど、形や機能は多岐にわたります。果実の成熟過程や構造の違いは植物の分類学においても重要な手がかりとされています。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

詳細を見る

低木とは、一般的に高さが約2メートル以下の小型の木を指します。ガーデニングでは庭の縁取りやアクセントとして使われることが多く、ツツジやユキヤナギ、ローズマリーなどが代表的です。剪定がしやすく、生長も制御しやすいため、初心者にも扱いやすい特徴があります。また、低木は季節ごとの花や葉の変化を楽しむことができ、庭に四季折々の彩りをもたらします。

詳細を見る
画面トップへ移動