【ホジュン】ジュンとドジの因縁がこれでもかと絡み合う、波乱万丈の48〜59話[韓国ドラマ]
公開日
更新日
藤岡眞澄
「もう父上を恨みません」父子の心温まる和解シーンだ
侍医を務める信城君の皮膚病が悪化の一途をたどったとき、ドジは医書研究に没頭するジュンに「せっかくの医術の腕を生かして、侍医になる道を拓け」と促す。手に負えない患者を押しつけ、自滅させようという魂胆であることは、ジュンも承知だった。
だが、ピンチに強いジュンの本領発揮。使用人のドルセ(イ・ゲイン)がニセ医者風情で「ヒル」に血膿を吸わせて治していることを知り、その手で信城君の命を救う。ドルセのナイスアシストだ。
実は、ドルセの“生活の知恵”が役立ったのは初めてではない。疫病に「梅の汁」が効く、と教えたのもドルセ。医書に書いてあることがすべてではない。だから、ジュンは全国行脚に出たのだろう。
王の信頼を獲得したジュンは、ドジを差し置いて「御医」に就任。晴れて、両班の身分となり、ギョムは科挙受験の資格を得た。
そして、「策士、策に溺れる」とは、ドジのためにある言葉。ジュンに御医の座をさらわれたドジの屈辱は計り知れない。
そんなとき、倭国(日本)の朝鮮出兵が勃発。王族も漢陽からの退避を余儀なくされる。王様一行に御医として随行するはずが、貴重な医書を持ち出そうとして、出発の点呼に遅れるジュン。さらに、家族の避難にも立ち会えない。あくまで“医書命”のジュンだ。
地獄のような戦争が好機に転じるかもしれない―― ドジの策士プライドは不滅だ。王に「ジュンは出発前に逃亡した」と嘘の報告をし、ジュンが担うべき御医の仕事を任される。
重い医書を抱え、ようやく王様一行に追いついたジュン。「医書を選んだ本意は理解されぬだろう」という御医イェス(テェ・ジョンファン)の言葉どおり、王は機嫌を損ね、ギョムも「父上にとって、家族とは何ですか?」と怒りを爆発させる。
だが、ジュンが血みどろの戦場で、医者として傷病者の治療に専心する姿を目の当たりにしたギョムは「父上は誰にもできない仕事をしていると信じています。もう父上を恨みません」と伝える。殺伐としたシーンが続く中、父子の心温まる和解シーン。しかも、ギョムのアップの大サービス付きだ(58話)。
