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【ホジュン】ジュンとドジの因縁がこれでもかと絡み合う、波乱万丈の48〜59話[韓国ドラマ]

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藤岡眞澄

監督はきっと、このシーンが撮りたかったのだろう

ジュンに同行し、敵の囮になって撃たれたサンファ(チ・サンヒョク)。誰もがその死を確信していたある日、傷ついた体を引きずるように現れた姿も感動的(58話)。サンファはやっぱり神出鬼没だ。

一方、ドジは苛酷な長旅で体調を崩した信城君の診察に当たる。だが、頼るべき医書を「重いから」と置いてきたツケが回って治療法に行き詰まり、信城君は亡くなってしまう。ドジは死罪を覚悟する。

そして、ここでドラマが終わってもいいのかも、と思わせるほどの名シーン(59話)が待っている。

信城君の死去に落胆し、極度の体調悪化に陥った王の治療に力を尽くす御医ジュン。ようやく「王の命と国の命運がかかっている」と重臣のプレッシャーが半端ない鍼治療が始められるというとき、ジュンは獄中のドジに任せたい、ドジにしか治せない、と言い出す。

なんと、ドジに起死回生のチャンスを与えたのだ。そして、ドジの鍼で快復した王は、ジュンに免じてドジを赦すことにする。

ジュンの前に跪くドジ。「私への恨みのせいで、その優秀な腕を発揮できずにいるのはもったいないです」と語りかけるジュンの言葉に、あの“能面”ドジがツツーッと流す涙。男が2人、黙って向き合う空間。積年のわだかまりが溶けていく時間が、何より尊い。キム・グンホン監督はきっと、このシーンが撮りたかったのだろうと思う。

戦争が終結し、漢陽に戻ったジュンは、いよいよ『東医宝鑑』の編纂に取り掛かる。ラストは間近だ。

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