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がん末期の元妻を自宅で看取った【宮川一朗太さんのターニングポイント#2】80年代アイドル雑誌でチェッカーズに次ぐ2位に!23歳で父親になる

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今年5月に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日)で、末期がんの元奥様を自宅に迎えて、長女とともに看取った経験を語った宮川一朗太さん。前回は、高校生のときに映画のオーディションに合格し、松田優作さんとの共演を果たした話をお届けしました。第2回は、そこから続く芸能活動、大学進学と、俳優生活初期について語っていただきましょう。

▼前回はこちら▼

>>元妻を長女とともに自宅で看取った【宮川一朗太さんのターニングポイント#1】初共演は松田優作と聞いてぶっ飛ぶ!

「明星」のタレント人気ランキング2位に!

——『家族ゲーム』では、日本アカデミー賞の最優秀新人賞を受賞されましたね。デビュー作での快挙。ご自身が出演する作品はどうでしたか?

映画が公開されて、何度も映画館に行きました。バラバラに撮った場面場面がひとつにつながって1本の映画になったら、こんなにおもしろくなるんだ!って驚きましたね。そしてそれをおもしろがってくれるお客さんがいるんだと。自分たちが予期しなかったところでお客さんが笑ってくれたり、想像もしなかったところで拍手が起きたり……。やりがいというか楽しみというか、そういうのを味わったら、もうちょっと役者をやめられなくなりましたね。

幸い映画のすぐあとに、テレビの方から声をかけていただき、学園もののドラマをやることになり、仕事が続いていきました。

——人気者になって、モテたのでは? 当時は80年代、たくさんのアイドルがいましたが。

そうなんです、そんなアイドル全盛時代に連続ドラマに出ていた頃、これはいまだに自分の中では勲章として、まあちょっと笑い話とともに勲章にしているんですけど、当時「明星」というアイドル雑誌で、好きなタレントのランキングで、一度だけ2位になったことがあるんです。1位がチェッカーズ、2位が宮川一朗太、3位がシブがき隊……。

——グループアイドルに一人で立ち向かったんですね!

確かにそうですね、1位も3位もグループですからね。いや〜、嬉しかったですね。「女の子にモテたい」と役者の道を目指したわけですから。これは自分の栄光のグローリーポイントです(笑)。

デビューしてからの夢として「明星のヘアカタログに載る」というのがあったんですが、それ以上にかなりすごいことでした。

仕事をしながら早稲田大学入学。演劇の勉強がしたかった

-----デビューからあっという間に人気俳優になられましたね。相当忙しい日々だったのでは

ちょうど大学に進学したころで。僕の入った早稲田大学の第一文学部は、1年目は全員が同じ科目を勉強して、2年目から専攻が分かれる仕組みになっていました。2年生から始まる演劇専修になんとしてでも行きたかったんですが、1年目の出席日数が足りず留年……。

退学も考えましたが、もう一度1年生を頑張って、2年生になりたい、と思い、仕事を1年間休んで勉強に専念しました。

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