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がん末期の元妻を自宅で看取った【宮川一朗太さんのターニングポイント#2】80年代アイドル雑誌でチェッカーズに次ぐ2位に!23歳で父親になる

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——留年してからの学校生活はどうでしたか?

留年してからは1歳年下の同級生と勉強して、友達もできて、学生生活を楽しみ、2年生に進級。念願の演劇専修に進むことができました。でもそこでまた、1年休んだ分仕事をバンバンやりますということで、学校に行けなくなり、結局は中退してしまったんですけどね。

それでも当時の友人とは非常に仲良く、今でも連絡をとりあっていて、そんな友達ができたのは当時学業に専念させてもらえたからだなと思います。

23歳で若いパパになり、結婚生活がスタート

——結婚は大きなターニングポイントだったでしょうか?

ひとつのターニングポイントではありますが、たぶん結婚と離婚、どちらも経験した人は、どちらかというと結婚よりも離婚のほうが大きなターニングポイントに感じるかもしれませんね。

僕自身の結婚については、めいっぱい仕事をしていた時期でもあり、事務所に申し訳ない気持ちもありました。自分では27〜28歳くらいで結婚できたらいいかなと思っていたのが、いまでいう授かり婚だったのもあって、23歳で父親になったんです。

当時親父が病気をしていて、早く孫を見せてやりたいという気持ちもあって、まず籍を入れ、長女が生まれてから結婚式。結婚式では両親に花束贈呈じゃなく「孫贈呈」をしたり、とにかく親を喜ばせたかったんですね。

——宮川さんはいまでいう「イクメン」でしたか?

ああ、もう完全にイクメンでしたね。

新婚時代、うちは親父が結構な亭主関白で、それに憧れているんだと妻に言ったら、「はぁ?」と返され、思いを改めました。

一応、奥さんが味噌汁を作る音で目覚めるような暮らしを夢見ていましたが、実際は自分で味噌汁を作ってましたから(笑)。元妻は体が弱かったので、労りつつ、できることは自分でやっていけばいいんじゃないかと。結婚して2年後に次女が生まれて、結婚生活は15年続きました。

宮川一朗太さんのターニングポイント②
映画と連続ドラマで人気者に。俳優としての地位を確実なものにする一方、学業との両立に悩んだ20 歳前後の日々。そして23歳で結婚へ。

▼次回は離婚からのシングルファザーライフについて。宮川さんのがんばりとお子さんとの向き合い方をうかがいます。▼

宮川一朗太さん Profile

みやかわいちろうた⚫️1966年3月25日生まれ。早稲田大学中退。漢字検定準一級。1983年映画『家族ゲーム』で映画デビュー、1984年日本アカデミー賞、優秀新人賞を受賞。『青い瞳の聖ライフ』『ヤヌスの鏡』『一千兆円の身代金』『半沢直樹』『光る君へ』など多くのドラマに出演。映画では1987年『ゴキブリたちの黄昏』、1988年『独身アパート どくだみ荘』、2015年『ソロモンの偽証』など。趣味は競馬 、麻雀、パソコン、映画鑑賞。俳優教育にも力を注ぎ、2021年より「いち塾」主宰。趣味は競馬・麻雀・映画鑑賞。

撮影/三角茉由


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