【ガーデニング】夏に植えて秋にすぐ咲かせる、球根の花[8選]
公開日
更新日
光武俊子
球根といえばチューリップやムスカリなど、秋に植えて春に咲くものが思い浮かびます。けれども、じつは夏に植えて秋に咲く球根植物もいろいろあるのです。植えっぱなしで翌年も咲く手間なしタイプも多いので、今年の夏は球根植物に注目してみませんか。
▼こちらもどうぞ▼
>>【ガーデニング】夏を代表する花「ヒマワリ」 分枝して咲き続けるタイプや多年草も葉っぱより先に、花から顔を出すから目立つ
それにしても、暑さ厳しい夏が植えつけ適期というだけで、かなりユニークな夏植え球根。代表格は曼殊沙華(マンジュシャゲ)、ヒガンバナとも呼ばれるリコリスです。原産地は中国で日本各地で見られる帰化植物。田んぼのあぜ道などに群れ咲く〝懐かしい花″でもあります。 培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。 レイズドベッドとは、木枠やブロックなどで囲って、地面より高く土を盛った花壇のことです。水はけがよく、土の管理がしやすいため、植物の育ちもよくなります。高さがあるため、ひざまずかなくても作業ができるところもメリットです。
ただし、リコリス以外の夏植え球根の原産地は地中海沿岸などが多く、高温多湿の日本の夏とは環境が大きく異なります。ほとんど雨の降らない夏は休眠して、秋の降雨とともに目覚めて咲き出すという生育サイクル。そのため植えつけは水はけよい培養土
また、夏植え球根の大きな特徴は、いきなり花茎が伸び出して咲き、あとから葉が出てくるものが多いこと。空気が澄み始め、空が高くなってくるころ、突然出現する花々に驚かされ、厳しかった夏の終りを告げるように目立ちます。夏植え球根は秋に開花苗もよく出回るので、夏に球根をゲットできなかったら、秋の園芸店も注目してみてください。
植えっぱなしで翌年も咲く夏植え球根植物8選
華やかに咲くヒガンバナの仲間【リコリス】
開花期:8~10月 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。
草丈:30~50㎝
日本ではお彼岸の花という印象が強いヒガンバナ(リコリス・ラディアタ)も、欧米ではオレンジ色やピンクなどとカラフルな園芸品種
花を楽しんでパエリアの色づけも【サフラン】
開花期:10~11月
草丈:10~15㎝
秋に咲くクロッカスの仲間で、パエリアなどの料理や染料などに使われるハーブです。球根1球から3輪ほどの花が咲き、赤色の雌しべを乾燥させて着色に利用。来年の花を期待しないのなら、卓上に転がしておいても咲きます。植えつけは8月下旬~9月上旬に。
秋風にゆれる風情が楽しめる【秋咲きスノーフレーク】
開花期:8~10月
草丈:10~20㎝
リューコジャムの名前で親しまれてきましたが、現在はアキス(Acis)属に分類されています。華奢な花茎の先端に花径1㎝ほどのランタンのような花が吊り下がり、秋風に揺れる姿は風情があります。乾燥に弱い球根なので、おもにポットに仕立てた開花苗が秋に流通。
輝くような黄花がいくつも顔を出す【ステルンベルギア】
開花期:9月下旬~10月 用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。
草丈:10~20㎝
秋風が吹くころに鮮やかな黄色の花が咲き出します。球根1球から2~3本の花茎が出て、小型の花が密集して咲くさまがかわいらしい。過湿が苦手なので、水はけのよい用土