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【ガーデニング】夏のバラ管理はここに注意! 一季咲きのオールドローズとつるバラは?

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吉原美奈子

茂り過ぎたオールドローズやつるバラは枝の整理を

春に盛大に花を咲かせてくれた一季咲きオールドローズやつるバラをそのままに放置していると、枝が伸び放題になり収拾がつかなくなってしまいます。一季咲きのバラは次の春まで花は咲かないので、伸びた枝を切り、株が直立せずに暴れるようであれば支柱やワイヤーなどで軽くまとめておきましょう。

一季咲きのつるバラはアーチや壁などの這わせる構造物に収まるように枝を切り整え、枝数が多すぎるようであれば、古い枝は切っても構いません。つるバラの本格的な剪定誘引は冬に行うので、それまでは見苦しくないように、また茂りすぎて病害虫の被害に合わないよう、株を清潔に保ちます。なお、一季咲きオールドローズとつるバラには、冬まで肥料を与える必要はありません。

次回も引き続き、夏のバラのお手入れの話です。

【ガーデニング】夏のバラ管理はここに注意! 一季咲きのオールドローズとつるバラは?(画像5)

大きな茂みをつくり、たくさんの花を咲かせる半つる性のバラ。一季咲きの品種は花が終わった後、枝が長く伸びるので切って株をすっきりと整えます。

【ガーデニング】夏のバラ管理はここに注意! 一季咲きのオールドローズとつるバラは?(画像6)

淡いピンクのつるバラが木のドアをふんわりと包むおしゃれな情景。こちらのバラも花が終わったら整枝をし、ボリューム管理をしっかりと。

※2023年7月15日に配信した記事を再編集しています。

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イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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モダンローズとは、19世紀後半以降に登場したバラの品種群で、現在のバラ栽培の主流を担っています。ハイブリッドティーやフロリバンダなどが含まれ、鮮やかな花色、豊富な形状、長い開花期間が特徴です。ガーデニングでは品種選びの幅広さから初心者にも人気で、切り花にも最適です。クラシカルな香りを楽しめる品種も多く、庭やベランダを華やかに彩ります。

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四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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