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娘をオバアサン呼ばわり?!認知症あるあるを乗り越える日常のヒントとは【認知症母との介護生活#47】

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更新日

ぱいなっぷりん

60代主婦の日常を、4コママンガとエッセイにしてブログで配信をしている、ぱいなっぷりんさん。その中から、「認知症母との介護生活」を順に紹介していきます。

▼「認知症母との介護生活」マンガ 1話から読む▼

>>想像の遥か上を行く発想をする母に、考えたことは?【認知症母との介護生活#1】

2歳違いのいとこを覚えてる?

これは 実話です

そして
母の 私への
この 失礼極まりない「親子発言」には
まだ 続きがあった

私が 母に

ひどいよ お母さん
Rちゃんと私は 2歳しか違わないんだよ


お母さんが 叔母さん(Rちゃんママ)に

子ども同士 年が近いから
一緒に遊べて 良かったわねえ

って よく言ってたの
覚えてない?

と言うと

母は

ああ そうだったわね

などとは 言わず
しばらく
頭を巡らせてる様子だった

そして
その後 発した言葉が

2歳違い?! 冗談でしょ!

その 迷いのない断定口調は
先刻できた 私の心の傷口に
塩を塗り込んだ

だって どう見ても
親子にしか 見えないもの

その上に
キンカンまで 塗ったくり

私を 騙そうたって
あなたは 明らかに オバアサン
この人は まだ 娘さんじゃない

更に ナイフを差し込み
グリグリとえぐったのだった

その 母娘のやり取りを
居心地悪そうに 聞いていた
Rちゃんは

実際
見た目が メチャメチャ若い

多分 親から
歳をとり難い 遺伝子を
受け継いだんだろう

うらやましい

その日だって
60歳を超えてるのに
白いサテンの ガーリーなワンピが
お世辞じゃなく 似合ってたし

白髪も まだ全然なく(!)
20代のような
サラツヤの エメロンヘア(←古い)

そのバックシャンぶりに
誰かが 声をかけて
振り向いたとしても

決して 失望されないだろう

それに比べて 私

親から そんなステキなギフトは
貰ってないし

ストレスフルフルな日々を
送っているんだもの

鏡に映る 自分の姿は
自分の想定以上に 劣化している

時に
まさか 自分とは思わず

こんにちは
あなたはだあれ?

と 挨拶しちゃいそうになるくらいだ

だから

母が
親子だ と言い張ったのも
致し方ない
とも 思うけど

でも

それでも
90歳の母に オバアサンとかって
言われちゃうのはさ…

ちょっとね…

そんな話を

後日

昨年 認知症の母親を見送った
友人に した

彼女は 言った

気にすること ないわよ
それって 認知症あるあるよ

服装とか 持ち物の印象だけで
そう 言ったんじゃない?

ひとの年齢を判断する 基準が
どこなのか
もう 曖昧になってきているのよ


その言葉に
やっぱり 経験者の言う事は
説得力がある

と 大いに納得した

私は ちょっと 救われた

そして
友人は 更に続けて
私の想像を超える言葉を 言った

そもそもね 私
母親が 90歳過ぎた頃から
ずっと

おかあさん

って呼ばれてたわよ

もし 私が
母から

おかあさん

って呼ばれたら

その時 私は
何を思うだろう

先ずは 否定するかな

それとも 案外
すんなり受け入れるかな

自分の子どもみたいに
かわいい
って思うのかな

まあ
いずれにしても

私の介護の日々は
これから 未体験ゾーンに
突入していく 予感

▼次回はこちら▼

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