「お嬢キャラが認知症になると…」思わずほっこり！母のびっくり発言【認知症母との介護生活#49】

▼「認知症母との介護生活」マンガ　1話から読む▼

無敵すぎる母の考え方

私の母は
本来
気の強い　お嬢キャラ

幼い頃は

ちょっとでも叱られると
すぐ　ギャン泣きして
「私ってかわいそう」アピール
する子だったので

ウソ泣きキャンキャン　舌出し人形

という　あだ名を
つけられてたらしい

そして

母は　時々
私や　親しい人に
懐かしい　そのあだ名の話を
ちょっと　誇らし気に
語る

まるで

私って
そういうワガママが
許される　キャラなの

と　言わんばかりに

イヤイヤ

年取って
しかも
介護されるようになったら

謙虚なキャラが　一番だから

いずれにしても

９０余年間
そのキャラで　通してきた
人生

それって　つまり
周りの人が（私も含めて）
その性格を
曲がりなりにも　受け入れていた
ってことで

どんだけ　恵まれてたんだろう

時に
私が　母に
そこのところを　指摘すると

そうなのよ
私　本当に　恵まれた
幸せな人生だったわ～

と　素直に認めるところが
かわいくもあるんだけど

そんな　母が
先日

１００歳を超えた　伯母のことで
ちょっと
棘のある言い方を　した

あの人　マイペースだから
ストレスないのよ

それは
４歳児のあっかんべー　くらい
わかりやすく
嫉妬心　丸出しだった

お母さんだって
十分　マイペースだよ？

そうツッコんだ　私に対して

あら　私は
マイペースっていうより
何故か　みんな
私に合わせてくれるのよ

その
センター・オブ・ザ・ワールド感が
あまりに　ハンパなかったので

これは　ブログのネタになる

と　私は急いで
傍にあったメモ帳を　手に取った

必死にペンを動かす　私の
その様子が
気になったのか
母が

何　書いてるの？

と　聞いてきた

おかあさんの
この　一連の発言がね
あまりに　お嬢すぎて
おもしろかったから
メモってるんだよ

そう答えると　母は

えっ…

一瞬　戸惑ったような声を
出したけど

すぐ　屈託ない笑みを浮かべて
言い放った

その言葉は
今メモった内容より　遥かに
私の発想を飛び越えていた

私
そんなこと　言った？

いやねえ
ぜ～んぜん　覚えてないわ～

私は
心から　思った

お嬢キャラが　認知症になると
もはや　無敵

▼次回はこちら▼

▼あわせて読みたい▼